2012年04月03日(火) |
白花(シラハナ)への手紙(仮)・55 |
あれよあれとと言う間に追い出され……もとい、外に出された私たち。 「寒い」 隣にいる男の子はそう言って目をこすっていた。 「無理しなくていいですよ? 泊めてもらっただけでも充分です」 本当なら宿を借りるところだったのにハリセンで吹っ飛ばしてしまったし。かっとなってしまったとはいえ失礼に当たってしまうし。 「…………」 「おせわになりました」 何か考えてるのかな。それとも眠くてぼーっとしてるだけなのかしら。考えあぐねていると、 「どこかある?」 そんな呟きが聞こえた。 「行ってみたいところ」 「私のですか?」 そう言うと彼は首を縦にふった。 「母さん達に頼まれたから。何もしないで帰ったら何を言われるかわからない」 確かにあの様子だと後が大変そう。 「じゃあ、さっそくお願いします」
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