2010年06月18日(金) |
委員長のゆううつ。その2−19 |
「準備もすんだことだしそろそろ出発しよっか」 全員が集まったのを確認するとリズさんはそう言った。 「確か、時の城とやらに行くんですよね」 「うん。そう」 「ここからそこまでって、どれくらいかかるんですか」 地球時間では三月二十三日。春休みに入って三日目だ。ただでさえ無理を行ってこっちに来てるのに、長引くことになったらとんでもない。 固唾をのんで見守るなか、自称叔母さんはこう言ってのけた。 「地球時間で一ヶ月くらいかなあ」 ちょっと待った。 「リドックを通るには準備がいるんじゃないですか?」 「そっか。じゃあ二ヶ月かな」 なおさら待った。 「リドックってどんなとこ? ぼく行ってみたいな」 先輩の話はどうでもいい。 「順序をおって話そうか」 マリーナさんが言うにはこうだ。時の城とは霧海(ムカイ)や地球よりもずっと遠い場所にあるとのこと。そこに行くためには青の神殿とやらに行かないといけないらしくて。さらにそこへ行くためにはリドックという場所を径由しないといけないらしい。らしいらしいの連続だけど、見たことも行ったこともないから簡単に断定はできない。 じゃあ、ここからどうやってリドックへ行くかというと。 「今日はその第一歩」 目の前にあったもの。それはあたしが湖から落っこちてきた先にあった大きな柱だった。
過去日記
2006年06月18日(日) 兄弟バトンです 2005年06月18日(土) 浄水器は我が家に必要か? 2004年06月18日(金) 「EVER GREEN」6−4UP 2003年06月18日(水) 嫌なことといいこと。
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