つれづれ日記。
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2010年06月16日(水) 委員長のゆううつ。その2−18

 押し問答の結果、カリンくんと呼ぶことで一致した。口調は生まれつきなのでそう簡単には変えられないとのこと。
「カリンさんはどうやってみんなと知り合ったんですか?」
 だから別の質問をした。
 今いるのカリンくんに先輩、リズさんにマリーナさんの四人。それについ先日あたしが加わって合計五人になってしまった。もしゲームだったら五人パーティーといったところだろう。
「怪我をしているところを手当してもらったんです」
「怪我って、事故にでもあったんですか?」
「そんなところです。もしかしたら死んでいたかもしれませんが」
 意外だった。物腰柔らかい目の前の人が怪我をするようなおおごとをおこすなんて。
「僕は地上人(ちじょうびと)ですから。あんなことがなければ本来なら海人のリズさんとはまず会うことはないんでしょうけどね」
 あんなところの指すものを是非おしえてもらいたいところだけど。ここは自分から話してくれるまで聞くべきではないんだろう。
「怪我はもういいんですか?」
「さすがに一年もあれば完治しますよ」
 一年って。絶句しそうになり、ふと以前の会話を思い出す。
「あの。カリンくんっていくつなんですか?」
 見た目はあたしや先輩とほぼ変わらない。でも、リズさんのこともある。ここは見た目と年齢が一致しない異世界なのだ。今度、先輩も歳も確認しておこう。
「見た目通り普通ですよ。180歳です」
 全然普通じゃなかった。
「シホさんは? 僕と同じくらいに見えますが」
 そんなに長生きできるはずはない。
「……普通に16歳です」
 この人の一年はあたし達地球人のいうところの何日になるんだろう。そして、自称叔母さんの実年齢はいくつなんだろう。背筋が凍ってしまった。
「ある人から密命を受けているんです。それが完了するまで死ぬことはできません」
「それがイオ様?」
 問いかけにカリンくんが答えることはなく。
「行きましょう。みなさん待ってますよ」
 この時はまだ、彼の言葉の意味に気づくこともなく。異世界を理解するのに精一杯だった。






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2003年06月16日(月) やばい(汗)。
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