買い物を済ませ、妙なおっさんと一悶着を終え。ようやく自宅にたどり着いた。 「ただいま」 とは言っても返事はない。当たり前だ。ここには家族などいない。 念のために言っておくが、天涯孤独というわけではない。単に自宅から遠く離れた場所に一人暮らしをしているからだ。 それでも声をかけてしまうのは小さな頃からの習慣だ。 財布と鍵を放り投げ、買い物袋を床におろす。本来ならここで一息つきたいところだが、腐られても困るので袋の中身を冷蔵庫に入れる。 卵。今日一番のお買い得だった。夕飯はこれで決まりだ。 ウインナー。切れてたから買ってしまった。普段より割安だったからよしとする。 きゅうり。旬の食材は体にいい。冷蔵庫にトマトの残りがあったから一緒に添えよう。 塩、こしょう。昨日切れてたんだった。これがなければ今日のメインは作れない。醤油という手もあるがここは一つ、シンプルにいくに限る。 風鈴。煮ても焼いても食えない。ましてや油で炒めても食べれないことうけあいだ。 「って、食えるかい」 思わず自分で自分に突っ込みを入れてしまった。
過去日記
2005年04月11日(月) お疲れ様でした 2004年04月11日(日) 姓名判断
|