2008年02月04日(月) |
01. 制服を着た女子高生 |
制服とひとことで言っても実際には複数ある。 というわけで彼は聞いてみた。 「私? ブレザーだけど。って、あんたいつも見てるでしょ」 確かに幼馴染の彼女は彼と同じ学校に通っていた。 「強いて言うならもっとかわいいデザインがよかったわね。デザインが昔と全然変わんないし」 「そういうもん?」 「そういうもん。ねぇ、かっちゃんもそう思わない?」 紺のスカートに同じ色のブレザー。スカートをはためかせ敵に矢を射る様は、なるほど確かに何度も目にしてきたものだった。もっとも不意に話題の的にされたもう一方の彼女は目を白黒させていたが。 「かっちゃんの格好もいいけど、たまにはもうちょっとおしゃれしたいとか思わない?」 続けて問われて彼女は言葉につまってしまう。黒のスカートに同じ色の上着。先の彼女と異なっているのは上着の襟の形と胸元に白いスカーフをまとっていることだろうか。 ようやく慣れてきたとはいえ、予想外の質問に窮する彼女。その危機を救ったのは彼の声だった。 「オレはいいと思うけど。同じ色どうしで映えるし。それに」 『それに?』 女性二人に彼はつづけて言う。 「珍しいしさ。たくさん人がいても誰だかわかりやすいし」 「あんた。それ普通に目印だから」 「目印は必要だろ。何があってもかけつけられるし何より迷わない!」 意気揚々と公言する彼の脳天を彼女は問答無用ではたきたおした。
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こちらから。
ちなみに登場人物はつき、るう、かっちゃん。
描写力全然ないよ(涙)。
過去日記
2005年02月04日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,42UP 2004年02月04日(水) 旅立ち準備中
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