「本当にやるの?」 開口一番、唇からもれた声はそれだった。 「止めるのか?」 「止めはしないよ。ただの意思確認」 肩をすくめた友人に、薄く笑みを浮かべる。そうだな。お前はそういう奴だ。 「それに、オレには止める権利はない」 「だったら黙って見ていろ」
雨が、降っていた。 「我はこの世界に生を受けし者」 陣の上に立ち、言葉を紡ぐ。 「我はこの世界の破滅を望む者」 雨などどうでもいい。彼女を呼び出す代償ならば軽いものだ。 「破滅をもたらすものよ、心あらば我が声を聞き入れよ」 何故こんなことになってしまったのか。そんなことは誰にもわからない。 いや、違う。俺は元から壊れていたのだ。むしろ、ここまで生きのびてこられたことが奇跡だったのだ。そう思うと気持ちが楽になる。 望みもしない始まりだったが、幕ひきくらい自分の手でしてみせる。 「我が名は――」 詠唱が終わると、光とともにそれは姿をあらわす。
目の前に現れたのは、同じ傷を持った女と子供。
これが幕ひきではなく、全ての始まりだったということに気づくまで、五年の月日を有する。
すみません。また電波な文章をば。
本っ当にネタないんだなー。自分。
つい先日のHさんとTさんの日記見て面白そうだと思っただとか、某少女漫画読んで「そーいやあっちの話、途中で止まってたままだった」とか……思ってました。
この人の話を本編で出せない理由。
1、ネタバレすぎ 2、口調が変わりすぎ 3、裏がいっぱいいっぱい
でも書いてて面白い。 おもいっきしお約束の人ですが、書いていてとっても楽しいのもまた事実。 早く本編でもここまで進みたいものです。
↑Web拍手です。よかったらどーぞ。
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