つれづれ日記。
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2004年04月12日(月) SHFH11−8

SkyHigh,FlyHigh!

Part,11−8

「うすうす気付いてた。お前がここの人間じゃないってことに」
「え……」
 知ってて、旅をしていたの?
「記憶喪失ってのも怪しかったからな」
「それはショウが勝手に勘違いしたんじゃ……」
「……そうだったっか? とにかくだ」
 一つ咳払いをすると、黒い瞳をまりいに向け話を続ける。
「さっき言ったことを全部信じたと言えば嘘になるけど、俺達はお前のことを化け物扱いしたってわけじゃないんだ」
「そうよ! シーナはアタシにとって大切な『仲間』なんだから」
「……私、ここにいていいの?」
「当たり前でしょ? アタシは護衛の任を解いた覚えはないわよ」
「……だそうだ。まあお前が嫌なら話は別だけど」
 嫌なわけ、ない。
「…………」
 泣くのは嫌いだ。足でまといになってしまうから。いらない子だと思われたくないから。
 だけど――
「……っ!」
 まりいは、この世界で始めて涙を流した。
 二人にしがみついて、幼い子供のように大声をあげて――






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