SkyHigh,FlyHigh!
Part,11−3
「なんだよ。急に改まって」 「実は――」 「はい。ストップ」 二人の会話をシェリアが静止する。 「ショウ、悪いけど向こうに行ってくれる?」 「なんだよ。シーナが話してるだろ」 「この状況でよくそんなことが言えるわね。もう少し女の子のこと気遣ってあげなさいよ」 「だから何のこと――」 「――クシュン!」 シェリアの答えを指し示すかのように、まりいは小さなくしゃみをもらす。 今まで水の中にいたのだ。風邪をひかないほうがおかしい。 髪は素肌にはりついていた。服も同様、しかも身体の線がはっきりと出てしまっている上に胸元が少しのぞいている。 「……早くすませろよ」 それだけ言うと、ショウは足早に去っていく。顔が赤いのは気のせいではなさそうだ。
過去日記
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