つれづれ日記。
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2004年03月26日(金) SHFH11−1

SkyHigh,FlyHigh!

Part,11−1

 チ、チチ……。
 鳥のさえずりの音がする。
「シーナ!」
「お願い、目を開けて!」
 二人の声がする。
「……シェリア?」
 二人の見守る中、まりいはうっすらを重いまぶたを開けた。
「よかった。心配したんだからっ……!」
「シェリア、一体どうしたの――」
「それはこっちのセリフ」
 急にシェリアにしがみつかれ、そのうえ泣かれてしまい、まりいはおおいに戸惑っていた。さらに追い討ちをかけるように残りの一人が言葉を続ける。
「シェリアが血相変えて『シーナがいなくなった』って言うだろ。それで――」
 ようやく、まりいは全てを思い出した。
 湖に行ったことも、水の精霊にあったことも。
 この世界が夢なのか現実なのか。それは結局わからずじまいだった。
 だけど――
「シーナ? 顔色が悪いぞ」
「本当。早く休まなきゃ」
 二人が私のことを心配してくれている。それを嬉しく思っている自分は――確かにここにいる。これは、きっと現実なんだ。 






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