SkyHigh,FlyHigh!
Part,10−2
考えていてもどうにかなる問題でもない。 「これは夢だもの。全て、夢」 そう言い聞かせることで、まりいは無理矢理自分を納得させた。 長くいすぎたかな。一人だから余計なことを考えてしまうんだ。二人も心配しているかもしれないし、そろそろ戻ろう。 足を湖面からあげようとしたその時だった。 湖面の中央が光っている。 ――何? 「誰か、いるの?」 呼びかけに対応するかのように光が増していく。 ――ここに来いってこと? 「…………」 意を決して、まりいは湖の中に足を入れた。
過去日記
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