紅い猫の落とす影 生きた記録|夕方|明け方
自転車だってオモチャだって ねだってねだって やっと買ってもらえた ねだってもねだっても 買ってもらえないことだってあった 買ってもらった時は嬉しくて 汚したくなくて慎重に使った ずっとずっとそばに置いておきたかった 今は何でも自由に買うことが出来て どんどん増えていく 「僕だけのモノ」 それと同時に薄れていく 「僕だけのモノ」の価値 欲しいモノを 欲しいと思った瞬間に買うことができる喜びも いつの間にか忘れてしまったな 「僕だけのモノ」 あのときみたいに もっと大切出来たらな
傀儡
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