紅い猫の落とす影 生きた記録|夕方|明け方
優しいフリして近づいて 在り来たりな言葉をかけてあげる 警戒しながら少しずつ裏の顔を見せていく 心の中で笑いながら 馬鹿にしながら 「大丈夫だよ」 「力になってあげる」 と囁いてあげる 簡単に信用されて 自ら裏の顔を見せはじめ 優しい言葉を求めてくる 今度は突き放して冷たくあしらう 優しくもない 何もしてあげないのに そばに居てほしいと懇願する だから しょうがなくそばに居てあげる <繰り返し> 人は弱い 何かに依存しなければ 存在価値を見いだせない 依存されることに依存している
傀儡
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