紅い猫の落とす影 生きた記録|夕方|明け方
綺麗に晴れていた空は真っ赤に染まり 太陽の光に輝いた君の瞳はどうして涙を溜めていたのだろう。 君は何故何も言わなかったのだろう。 僕が聞いてなかっただけ? 君が真っ直ぐに伸ばした手の先には何があった? 真っ黒な闇の世界? 僕は最後に君になんて言ったのだろう。 ごめんね 何も覚えていないんだ。 いつからだっけ? 君が僕の前から居なくなってしまったのは。 ずっとずっと遠くの時間のこのあいだだったね。 君と過ごした時のことが思い出せないんだ。 いつ何処で会ったんだっけ? 何で君は居なくなってしまったのだろう。 ごめんね 何時までも思い出したくないんだ。
傀儡
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