日だまりに咲く

2003年06月08日(日) 桐の和タンス

母の嫁入り道具としてオーダーで購入した、当時70万円の総桐和だんす。
職人さんの採寸による手作りの品で、30年以上経った今も
持ち主が私になったというだけで、立派に現役で活躍中。
ところが、母が同居する事になって、この和ダンスの置き場がなくなった(T^T)

色褪せてしまっているものの、タンスの化粧直しでもすれば
立派な見栄えになる。
そんじょそこらの通販でやっている破格値の機械大量生産のチンケな桐ダンスとは品質がぜんぜん違う!!
30年間歪まず隙間なくぴっちりと湿気や虫の侵入を防ぎ着物を守っている現役バリバリの和ダンスだもの。

捨てるにはとてもとても惜しい品なのだけれど、置いておくスペースがあるわけじゃない。
悩んだ末、茶道・華道の師範である叔母に聞いてみたが
「良い品なのは知っているけど、置き場がねぇ...」と辞退。
箏曲と三味線の大師範をしている もうひとりの叔母にも聞いたが
まったく同じ答だった。仕事がら着物を着る機会も多く、
桐のタンスはいくつあってもいいくらいだけれど
やはり置き場がない、とのこと。
今買ったとしても、腕利きの手作り職人の作った品なので
100万以上するだろうという話なので、ますます捨てられなくなってしまった。

行き場のない和ダンスは、結局...
捨てたつもりの2,000円でヤフオクに出品してみることに...。
いくらになっても構わない。
本当に必要としている人のところへ渡って欲しいと思う。
タンスひと竿の送料は県内でも1万円を超えるようなので驚いたけれど
100万のタンスにくらべれば安い買い物だもんね。
どうぞいい落札者の方に巡り合えますように...。

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掲載して1日でアクセス多数、質問多数、ウォッチリスト多数。
おどろいた!! 着物を着る機会もほとんどないような時代に
和ダンスの注目度が高いなんて、予想外だなぁ。
こんな時代だからこそ、わざわざ着物の為だけに高額なタンスには手が出ないってことかな。
欲しいと望んで大切に使ってくれる人が落札してくれるといいけどな(^-^)


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里伽 [MAIL]