騎馬民族

2006年03月09日(木) マンツーマン

いい加減、髪がボサボサなので美容室を予約。
雑誌から選んだ美容室は
あまりに職場から近くガラス越しに見えそうな勢いだ。

切抜きに書いてある『マンツーマン施術』
一人に一人ついてくれるらしい。つか、施術ってなんだろか。

美容室のドアを開けて後悔した。
いや、実際は開ける前に後悔した。

ガラスのドア越しに彼(美容師)は居た。
少し開けたドアを閉めようとしたが彼に見つかってしまい(?)
仕方なく(?)ご来店。

『貴方だけがお客様よ』雰囲気でコートを拉致され
椅子に座るように案内された私の前には
笑えるくらいに雑誌が並べられていた。15冊。
他にお客さんもいないのでカバンは隣の椅子に鎮座。

BGMは好きだけど、お客さんが誰もいない違和感。
もしかして、この美容室って
お客様が一日一人くるかどうか?っていうような
そんな、そんなお店では...

さえ:お一人だと、他にお客さんがきたら大変ですね。
彼:あ。電話でカラーとパーマと言ってたので
  他にお客さんはきません。
  今日は貴方で終わりです。うちは予約制なので。
  
 ...この広い美容室でこれから数時間二人だけ。

  つか、今日は私で終わり? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜

さえ:時間はどの位かかりますかね?
彼:5時間位でしょうかね。

....今、18時だしょ。
5時間ってあーた、19...20...21...22...23...。って、23時?

さえ:んー。どっか、はしょっても少し早くなりませんかね?
彼:んー。なりませんね。

髪の相談をしているうちに、だんだん打ち解けた。

もう一度
一人で大変じゃないですか?と聞くと
一人で二人のお客さんを見ると
3人か4人の髪をやってる気になっちゃって疲れるんだよね。

なんか面白い。

来週、赤ちゃんを連れて夫婦がやってくるそうだ。
落ち着かないんだよね。
髪を切ってる傍で、泣いた・動いた・騒いだ。
ザワザワしてるのがダメらしい。

そんなマイペースな彼が段々面白くなってきて
私も社交性を存分に発揮してみた。

恋の伝道師に赤いパンツを貰ったこと。
洗濯ばさみつけてた女の子のこと。
コサージュつけてコサージュ探してた女性のこと。
(昨日の日記のネタじゃ? ....えぇ!?)

美容院と私の職場が近いこともあり
あんな店がある、こんな店がある。
最後には、雑誌を見ていると「この店は、吉祥寺にも姉妹店があって...」等々
全てのお店を説明入りで教えてくれる。

食べ物以外ではかなり相槌がいい加減なので
「超、(話)流してますよね?」と言いながらも
『東京タワー』の熱い感動を語ったりしてみた。
語った後に「題名なんだっけ?」と聞き返してたので
相当覚える気が無いだろう。

本当は、まだトリートメントをしたかったんだけど
時間がなくなっちゃって...と最後にトリートメント剤を貰ったが
終了したのは23時30分。
これ以上、何をするんだろーか。

出来上りが良いのか悪いのかも眠くて判断できないまま
お礼を言って電車へ飛び乗り、お腹が空きすぎて地元の居酒屋へ。

5時間半かけて切った髪。
気がつかなかったのでこちらから催促すると
『綺麗になったねー』
誰も気づかないってどーいうことだ。
40分程で帰宅。即効、就寝。

5時間半、しゃべりつづけて疲れた。
つか、髪切ったって言わないと気がついてくれない
5時間半の髪ってなんだ?
面白かったので、また行こうと思います。


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