前にも増して 涙腺の弱い私は 他愛ない話を聞いては ぼろぼろとみっともない顔をさらしている
最近では 涙をこらえることも忘れているよ
例えばあなたが とても哀しい時に 哀しみを肯定し 尚且つ だからこそ哀しがってはいけないと 言うことができたなら
私もあなたもとっても とても助かると思うのだけど
残念な私は そう思うだけで 瞳は潤み 喉は渇き 何も言えなくなってしまう
今は 大切な 大切なあなたが 哀しいことに会わないように 高い壁の前で途方にくれないように
前へ 前へと進んで行けるようにと 夜 一人 指を組み 祈ることが
私の 精一杯です
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