新・よりぬきオゲ井さん
クズんなってGO!

2002年04月06日(土) 生きていた魔術師

のちほどーとかいいながら2日ほど経過してしまいましたが、ルパンです。

ルパン三世最新OVA「生きていた魔術師」を見ました。
ええと、
斬新な脚本というか、
実験的な映像というか。
以下、いちおうネタバレ注意。


















感想

・ルパンがベッドで不二子ちゃんに襲いかかるシーン、
 あそこではやっぱ不二子ちゃんの股からビヨヨンパンチでしょうが!
 あそこでビヨヨンパンチ出すか出さないかで
 この作品の評価は大きく変わっていたはず!
 ああもう、脚本ぜんぜんわかってない!ダメ!ぜんぜんダメ!

・謎の老人、ほんとうに謎。

・パイカルの超音波攻撃てドラえもんのアベコンベみたい
 じゃなければキョウランスキー。
 
・舞台が地中海あたりと言う事で、
 ストーリーにギリシヤ神話絡めたいみたいなのですが、
 無理矢理すぎませんか。てか、ムリ。

・とってつけたかのような「シークレットエンディング3種」は
 つまり作家の構成力のなさのたまものでは。

・ですがとりあえずこれだけは言えます! 
 たぶんパイカルはもう1回ルパンに復讐しに来ますよ!
 今度は全身改造人間になって蘇ります!絶対!スコーピオみたく!


見どころ

・やたらオパーイが出てきます。

・次元アレルギー体質発覚

・ひとりのビッグショーin円形劇場パイカル大熱演

・ゲーム画面みたいなCG背景

・アベコンベ攻撃で世界制服を目論むパイカルたん

・緊迫感皆無なルパン対次元

・パイカルのあっけない死

・そしてさらにあっけないラスト


いままでのルパンの様式だけを模倣して繋ぎ合わせただけみたいな構成。
まさかオマージュのつもりでもなかろうになあ。
だいたい浜津守(監督)て誰よ貴様はルパンのナンたるかが分かってねえよです。
たぶん大した思い入れもない雇われ監督なのでしょうな。
第一ルパンが盗むシーンがないじゃん?電気消えておしまいかい。
とっつあんの出番がほぼパイカルの変装時だけというのも酷い話。
いままでもとっつあん出てこない話はあるけど、こういう使い方は愛がないとしか。
せめてシークレットエンディングの銭形編で「ルパーン逮捕だー」って言わせても良かったんじゃねえのか
ああ、つくづくセンスねえな。
つうか、銭形はルパン追うときにあんな説明めいた分かった様な口ききませんよ。
不二子編も無理矢理すぎてわけわかんねえよです。
どうやらパイカルと不二子の関係(そもそも今回その設定あるのかどうかも怪しい)
をどーしてもギリシャ神話と絡めたいみたいなんだけど、
だから無理だってば。
そして謎の老人編、やっぱり謎。

これ見ちゃったら、ほんとにもうルパンて頭打ちなのかなあ、て切なくなっちゃう。
毎年テレスペでも色々言われてますが、これは近年マレに見るアレな作品では。
もちろん他のルパン作品全てが傑作!とまではいいませんし、
監督演出脚本によっていろんなルパンがあってしかるべきでありますが
こればっかりはさすがにどうかと。
もはや、ルパンやらパイカルやら云々以前の問題かと。作品としてどうなのかと。
つうかぶっちゃけ
緑ジャケやパイカル出して旧作びいきのコアなファン引っ張ろうって目論みにまんまと引っかかりましたよキー
初回限定版、特典付きという言葉に弱いオタクの習性。
踊らされた私達も悪いのか。えらくナメられた話。
もうホント、愛のない人達にこれ以上ルパンを食い潰させてはイカンですよ。
へのつっぱりはいらんですよ。

あというまでもなくCGの使い方がセンスの欠片もなく稚拙極まりねえ。
絵、ぜんぜん動いてねえよ。むしろ旧ルパンは動いてなくてもあんなにカッコ良かったよ。
だからこそ私なんかは、30年前に動かせなかった絵を今の技術とセンスで動かす
「アニメーション」が見たいとおもってしまうんですがね。
CGなんてきょうびいっこもありがたくねえんです。
そんなアニオタはビバップでも見てろってこってすか。


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