Mother (介護日記)
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2004年09月05日(日) 「世界の中心で・・・」 は せつない

お涙頂戴物はキライな我が家だけれど「世界の中心で愛を叫ぶ」は、2話から見始めた。
原作も映画も、かなり話題になっていたから。

身近な人の死がテーマになっているので、どうしても母のことと重なってしまう。

入院に対する驚き。
長期化する不安。
日に日に弱っていく体。

余命いくばくもないことが疑いようもなく明らかになった時、残された時間をどう使うのか。

本人は何を望んでいるのだろうか?
周りは何をしてあげられるだろうか?

朔と亜季の結婚式の記念写真を見て、
母に京都の映画村で着せた文金高島田の写真を思い出した。
そうだ、家族写真も、スタジオでちゃんと撮っておくべきだった。

オーストラリア行きの計画は、母の退院を決意した時を思い出させた。




この作品を、母がまだ生きているうちに知っていたなら、
まだもう少しできたことがあったかも知れない。

この1年半の間に介護サービスの業者は増えて、
私の通勤時間には各社のデイサービスの送迎と重なり、
それを必要としている人の存在をうかがわせる。

『人込みに車椅子は無理だから』と諦めた花火大会。
それならなぜ、家の庭で花火をしてあげなかったのか・・・

絹江が着た浴衣も、母に着せてあげれば良かった。
家の中で着ても構わなかった。

もっとあちこちに連れて行ってあげれば良かった。


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