Mother (介護日記)
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2003年11月25日(火) 命のはじまりと終わり

今日は3連休明けの給料日であり銀行では繁忙日にあたるから、
特別な用事でもない限り、誰も休まない。

ところが、お昼休みに同僚のSさんがいないことに気付き、
体調でも悪いのかと気になったので聞いてみたら・・・
Sさんに待望の赤ちゃんができたのだそうだ。 それは良かった♪
 
彼女にはまだ子供がいない。
何度妊娠しても流れてしまうと言っていた。
彼女は36,7歳だろうか。

今回は妊娠が確定するまで発表を控えていたらしいが、今朝の診察で妊娠が確定し、
医師の判断で万全を期して急遽入院することになった、と電話が来たらしい。



ところが今度は昼前に、Sさんの同居のお父さんが亡くなったとの電話が入った。
詳しい事情はわからない。


つい先日、たまたま葬儀の話になって
「順番で言うと、次はうちの父」とは言っていたが、具合が悪いとは聞いていなかった。

お母さんが半年前に亡くなったのをキッカケに遠方から転居してきて
ご主人の実家の隣に家を建て、お父さんと同居をしていた。

「もしもの時は、
 父の葬儀は(親戚があちらに多いので)実家でやりたいのだけど、どうしよう。

 遺体の搬送にはかなりのお金がかかるけど、
 かと言って、荼毘に付してからでは親戚たちは最後の対面ができないことになるし。

 1人娘はいろいろと大変よね・・・」 などと話していた矢先だった。



Sさんは、どうするのだろう。
まさか病院のベッドで寝ているわけにもいかない。
喪主として葬儀の準備をしなくてはならない。


精神的なショックや疲労が母体に与える影響が心配だ・・・


しかし。

今朝、お父さんはまだ元気だったはずである。
お父さんが危篤状態にあれば、Sさんは検診には行かないだろう。
たぶん急なことだったのだろう・・・

入院することになったとの電話を受けて
お父さんはSさんの妊娠の確定を知り、喜んだはずである。
そしてきっと安心して逝ったのだと思う。

お父さんが守ってくれるから、きっと元気な赤ちゃんが育つと思う。


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