Mother (介護日記)
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2003年07月26日(土) 義祖母

義祖母が入院したとの連絡があった。

私の祖父の後妻であり、血縁関係にはないが、数年に1度会うとお小遣いをもらっていた。

痴呆のため、徘徊や不潔行為などで同居困難となり、老人ホームに入ったと聞いていた。

以前、白内障の手術をしたが、それ以外に特別病気などはなかったが、
今回はどうしたことだろう。
長い梅雨が体に障ったのだろうか?
90近くなれば、老衰という表現も当てはまるかも知れない。


母の死から3ヶ月。
はるかな昔のような出来事にも思える。

そんな中で、私は未だに介護を続けている人たちのことを忘れかけていた。
“私はもう終わったのだ” と。
だから最近は、介護のページをあまりめくらなくなった。
いや、本当のところは、
切々とつづられた介護者の文章を読んでフラッシュバックするのがこわいのかも知れない。

“私は親孝行をしたので悔いはありません” と思っていたいのだ。

しかし実際には、いろんな苦悩や葛藤があったわけで、
自分の日記にしても、誰かの文章を読むことによっても、
それを思い出したり、してあげれば良かったことを思い付いたりするのがこわいのだ。

その点、アルバムは良い。
“母のために”楽しい思い出だけを残してあげるつもりで作ったアルバムは、
今は、私の一番の自己満足となっている。

そこには、母を怒鳴っている私の姿はない。
母は、どの写真でも楽しそうに笑っているのだ。



義祖母の体調はあまりよろしくない様子で、“いつ何があっても” との話しであった。
万一の時には、もちろん葬儀に参加しなくてはならないのだが、
不謹慎と知りつつ言うならば、葬儀のリプレイは私にはまだ早過ぎる・・・


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