Mother (介護日記)
IndexYesterdayTomorrow


2003年05月31日(土) 癒えない傷

母が亡くなってから既に何度か市役所に行っている。

そこでいつも迷いながらも、結局は通過して帰って来てしまっていたのだが、
先日、思い切って寄って来た。

『高齢者福祉課』

どうしても言っておきたい不満がある。

いや、市役所に対する不満ではない。
介護保険について現場の声を聞いて欲しかった。



私の母に対する終末介護について批判的な発言をしたケアマネ・・・

この人の発言については、何度も嫌な思いをしたことがある。



「今、会って来ましたけれど、とても1週間やそこらで退院できるレベルじゃありませんよ」

「ダメだってわかっていて連れて来るんですよね?」

「連れて来たらホンの数日だってわかっていて、それだけのためにベッドを入れるんですか?」

「1週間後の退院予定ということでベッドを手配しておいて、
 もしその間に何かあった場合には介護保険の適用外ですので、
 自費になっちゃいますけどいいんですか?」

「何も食べられない人を、うちに連れてきてどうするんですか?
 何も食べさせないつもりですか?」

亡くなった後は、

「早かったですね」

「随分、苦しそうでしたものね」

「ではこれで介護保険はすべて終了ということで」



ケアマネと言うのは、介護家族の要望に沿ったサービスを提案する人ではなかったか? 

このケアマネは、どこの家でもこんな無神経なことを言って回っているのか?

よその家でも我慢していることがあるのではないか?

これは、本人に言っても改善されるとは思えない。

こういった現状を知っておいてくれさえすればいい。

もっと言えば、私の話を聞いてくれさえすればいいのだ。 


私が言葉に敏感なだけなのかどうかわからないが、
ケアマネの言葉が私の癒えない傷になっていることだけは確かだ。


市の職員は、「上司に伝えておきます」 とだけ静かに言った。


IndexYesterdayTomorrow


ALLURE  ☆ MAIL

読んだら、押してね ↓ 

My追加