Mother (介護日記)
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2003年04月13日(日) 入院21日目 ( トイレとおむつ )

今日で丸3週間。


病室にいた看護婦が私の顔を見るなり言った。

「お母さん、だいぶ弱っているようで、
 トイレ(ポータブル)に立つのもすごく苦しそうで見ているのも辛いので
 おむつに出してもらってもいいし、管を入れてもいいと思ったんですけど・・・」

しかし・・・
例え息苦しくても、母自身が“トイレに行く”と言うのであれば、それを見守っていて欲しい。

今までおむつをしていて “漏らした” ことはあっても “出した” ことはない。
ウンチについては未だかつて漏らした経験さえも、ないのだ。
『これからは、おむつをしたまま出してもいいから』 と言われても、
ベッドに寝たままでおむつになんて、できそうにはない。


自分のこととして考えてみても、
トイレまで行けるのに、寝たままおむつに出せと言われてもできるものではない。

ヘルパー2級の講習の中には、実習として “紙おむつ体験” が入っているらしい。
以前、私の友達のTちゃんから、
この体験については、翌日にレポートを提出するのだと聞いた。
介護する側が、いかにおむつが不快な物かを知り、
『むやみにおむつを使わないように』 するためらしい。

私は、絹江が赤ちゃんの時に紙おむつ体験をしてみたことがあるが、
普通の感覚の人が “おむつに出せ” と言われても、かなり無理があるし、
それは非常に不快なことだ。

看護婦や医師にも、是非、おむつ体験をしていただきたい。
同室の患者を見ていると、
ナースコールをしてから、おむつ交換に来てくれるまでが遅過ぎるし、
事前に便器を差し込んでくれるのを見たことがない。
「おむつにしちゃっていいですから」 ってねぇ、アナタ・・・

管を入れた場合には、それこそ寝たきりとなり、一層筋力も弱り、
車椅子での院内散歩に出るのも大変になるだろう。

看護婦には、母のことを心配していただいてのことでありがたいと思うけど、
やはりここは、『母自身の気持ちに任せていただきたい』 とお願いをした。



またリハビリについても同じ看護婦から、
「あの状態を見れば、車椅子に移るのでさえ息を切らして大変なのだから、
 とても歩けるような状況ではないし、歩く練習などしている場合ではない」 と。



「明日、何時頃にいらっしゃいますか?」 と聞かれた。

『リハビリなんかできるような状況ではないですよ』 と、
看護婦から担当医に話してくれるよう口振りでだったが、
もしかして私から言えということか?
毎日長い時間看ている現場の声の方が、説得力あるだろうに。
しかも、毎日違う看護婦が、みな同じような感想を持つのであって。


それにしても、聞きたいことを整理しておかなくては・・・
またあのN先生の前に進むと固まってしまいそうだ(^_^;)


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