Mother (介護日記)
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買い物から帰って来た時、車椅子の母が立ち上がり玄関まで歩くのを見て、 工事中の道路の警備員が言った。
「少しづつでも歩かせないとダメだよ。うちのお袋もそうだったんだけどね。 ラクをさせてちゃ、歩けなくなるから。 ここでもいいから、一日に一度は歩く練習をしないと」
またですかい。
「はぁ、でもうちは肺が悪いので、少し歩くと息切れがしてダメなんです」
それでも、その60近いだろうその警備員は、繰り返し力説していた。
だからね、うちは足が悪いんじゃないんだって。┐(  ̄〜 ̄)┌
歩く練習をしたからって、以前のようにゲートボールができるようになるわけでもなし。 ただ、息が苦しくなるだけ。 母はリハビリ系の病気や怪我じゃありません。
それに骨粗鬆症もあるのだから、転んだりしたら即、寝たきりになってしまう。
家の中では歩いてますからご心配なく。
車椅子だからって、誰でも彼でも「足が悪い」と思うのは辞めて欲しい。
これでも本来は自宅安静のところを、無理に外に連れ出しているのだから。
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