Mother (介護日記)
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2002年07月31日(水) |
車椅子担いで電車で外出、第2弾。 |
昨夜はこの上なく暑くて、ほとんど眠れなかった〜当然、寝不足(-_-;)
それなのに、今日は絹江が肌着を買いに行きたいと言うので、 しかも、この灼熱地獄の中、出かけることに・・・
心配しながらば〜ちゃんを置いていくよりも、お散歩がてら連れて行っちゃえ。 ↑これがケアマネージャーに注意される原因なのかも知れないけど。
一駅。到着ホームは幸いにも階段を使わずに改札に出ることができたのでラッキーだった。 この駅の改札は、一箇所だけ幅の広いところがあって、車椅子に乗ったまま通過できた。
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デパートのようなスーパーは、古い建物でエレベータがなく、通路も狭い。 ば〜ちゃんは手すりにつかまって階段を昇り、私が荷物を持ち、絹江が車椅子を担いだ。 肌着売り場が2階で助かった。(^_^;)
こまめに移動しながらも、ば〜ちゃんには広い通路で待っててもらって、 絹江と一緒に見て回った。 私も欲しいと思ったデザインのセットがあったけど、今日は残念ながら持ち合わせがなくて。
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本来は障害者手帳を提示すると電車賃が割引になるんだけど、今日は持ってくるのを忘れた。 ま、車椅子で電車に乗るのは、まだ2回目だし、そういうことに慣れてないので、 つい、いつもと同じように券売機で買ってしまう。
行きに通れた広い改札は、帰りには鎖が掛かっていたが、 駅員が気付いてすぐに開けてくれた。
そして、すぐにまた別の駅員が寄ってきて 「お客様、どちらまで行かれますか?」と聞いた。
「2番線の、48分発です。」と言うと、 「それでは、階段の前でお待ちください」と言って、一足先に階段を降りていった。
駅員は、階段下にある車椅子用のリフトのカバーをはずして電動スイッチを入れ、 私たちがいる、階段の上まで運んできた。
この間に、絹江に氷イチゴを買わせていた(笑) ば〜ちゃんが食べたいっていつも行ってたからね。 近所にかき氷をやってるお店があるもので、通る度に言われてた。
あぁ、これこれ。 あるのはわかっていたけど、ふむふむ、こうなっているんだ。 母は、車椅子のまま前進しリフトに乗った。 このリフト、「JDエスカル」というらしい。 リフトを操作しながら、リフトと一緒に駅員が階段を降りて行く。 そして今度は反対側からまた前進してリフトを降りた。 お礼を言ったが、駅員はまた車椅子を押して地下通路を進んでいく。 あ、こっちにもリフトが付いていたんだ。 再び、母はリフトに乗り込み、階段を昇って行った。
またひとつ、新しい体験をした。
電車の中で、さっきのかき氷を3人で食べた(笑)
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電車を降りると、 ヤンキーの男性2人、女性1人、ベビーカー2台が、階段下に立ち止まっていて、 「手伝いましょうか?」と声を掛けてくれた。
いやいや、そちらこそ大変なのでは・・・(^_^;)
「大丈夫ですよ、娘がいますから(^▽^) それに母は少しなら歩けるんです」
ヤンキーの男性二人は、それぞれ子供を乗せたままのベビーカーを担いで、 陸橋を渡った。
こんな状況でもなかったら、この人たちと話をする機会はなかっただろう。 良く言われることだけど “障害者になったからこそ触れることのできる人情”ってやっぱ、あると思う。
母は手すりにつかまって、階段を昇って降りた。 絹江はここでも車椅子を担いでくれた。 暴言が多いんだけど、愛情もたっぷりあるらしい(^_^;)
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