Mother (介護日記)
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2002年07月31日(水) 車椅子担いで電車で外出、第2弾。

昨夜はこの上なく暑くて、ほとんど眠れなかった〜当然、寝不足(-_-;)

それなのに、今日は絹江が肌着を買いに行きたいと言うので、
しかも、この灼熱地獄の中、出かけることに・・・

心配しながらば〜ちゃんを置いていくよりも、お散歩がてら連れて行っちゃえ。
↑これがケアマネージャーに注意される原因なのかも知れないけど。

一駅。到着ホームは幸いにも階段を使わずに改札に出ることができたのでラッキーだった。
この駅の改札は、一箇所だけ幅の広いところがあって、車椅子に乗ったまま通過できた。

* * * * *

デパートのようなスーパーは、古い建物でエレベータがなく、通路も狭い。
ば〜ちゃんは手すりにつかまって階段を昇り、私が荷物を持ち、絹江が車椅子を担いだ。
肌着売り場が2階で助かった。(^_^;)

こまめに移動しながらも、ば〜ちゃんには広い通路で待っててもらって、
絹江と一緒に見て回った。
私も欲しいと思ったデザインのセットがあったけど、今日は残念ながら持ち合わせがなくて。

* * * * *

本来は障害者手帳を提示すると電車賃が割引になるんだけど、今日は持ってくるのを忘れた。
ま、車椅子で電車に乗るのは、まだ2回目だし、そういうことに慣れてないので、
つい、いつもと同じように券売機で買ってしまう。

行きに通れた広い改札は、帰りには鎖が掛かっていたが、
駅員が気付いてすぐに開けてくれた。

そして、すぐにまた別の駅員が寄ってきて
「お客様、どちらまで行かれますか?」と聞いた。

「2番線の、48分発です。」と言うと、
「それでは、階段の前でお待ちください」と言って、一足先に階段を降りていった。

駅員は、階段下にある車椅子用のリフトのカバーをはずして電動スイッチを入れ、
私たちがいる、階段の上まで運んできた。

    この間に、絹江に氷イチゴを買わせていた(笑)
    ば〜ちゃんが食べたいっていつも行ってたからね。
    近所にかき氷をやってるお店があるもので、通る度に言われてた。

あぁ、これこれ。
あるのはわかっていたけど、ふむふむ、こうなっているんだ。
母は、車椅子のまま前進しリフトに乗った。
このリフト、「JDエスカル」というらしい。
リフトを操作しながら、リフトと一緒に駅員が階段を降りて行く。
そして今度は反対側からまた前進してリフトを降りた。
お礼を言ったが、駅員はまた車椅子を押して地下通路を進んでいく。
あ、こっちにもリフトが付いていたんだ。
再び、母はリフトに乗り込み、階段を昇って行った。

またひとつ、新しい体験をした。

電車の中で、さっきのかき氷を3人で食べた(笑)

* * * * *

電車を降りると、
ヤンキーの男性2人、女性1人、ベビーカー2台が、階段下に立ち止まっていて、
「手伝いましょうか?」と声を掛けてくれた。

いやいや、そちらこそ大変なのでは・・・(^_^;)

「大丈夫ですよ、娘がいますから(^▽^) それに母は少しなら歩けるんです」

ヤンキーの男性二人は、それぞれ子供を乗せたままのベビーカーを担いで、
陸橋を渡った。

こんな状況でもなかったら、この人たちと話をする機会はなかっただろう。
良く言われることだけど
“障害者になったからこそ触れることのできる人情”ってやっぱ、あると思う。

母は手すりにつかまって、階段を昇って降りた。
絹江はここでも車椅子を担いでくれた。
暴言が多いんだけど、愛情もたっぷりあるらしい(^_^;)


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