Mother (介護日記)
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昨夜も数回に渡って咳が出て、5分ぐらい続いたりすると苦しそうなので、 今日、病院に行くことにした。 担当医に見てもらえなくても仕方ないが、取り敢えず、医者に診てもらいたい。
11時半、病院に着くと、機械に診察券を差し込んで受付票をもらい、内科の待合へ。 処置室にちょうど担当医の姿が見えたので、事情を話した。 「わかりました、それでは待っていてください」と言われ、診察券を窓口に出し、 咳き込んだ時に飲むためのウーロン茶を買いに行った。
一人で待っている母のところに看護婦がやってきて、なにやら話し始めていた。 「今日は予約じゃないですよね? 担当医に診てもらいたいんだったら、あそこに書いてありますから、 今度から先生のいる時に来て下さい。 先生がいつでもいると思っている人が多いんですけど、 みなさんの予定も狂ってしまいますので・・・」 と、かなり強めに言われた。
私も反論した。 「ええ、今日は予約ではないし、いつもの火曜日ではないので、 先生がいない事もわかっていました。 それでも、週末から具合が悪いので、どなたでも診て頂きたくて来たんです。 前回は2,3日のうちに、歩けない状態にまでなってしまったので、 今回は大事を取って早めに連れてきたんです。」
だいたい、担当医の当番に合わせて 身体の具合を調節するなんてできるわけないじゃん。ヽ( ′ー`)ノ このやり取りは、ソファで待っている多くの人達が聞いていた。
で、診察室へ。 退院からまだ10日目。 「どうして、病院だと元気なのに家に帰ると調子が悪くなるんだろう? お宅はしいたけを作っているとか、鳩を飼っているとかってありませんよね? ハウスダストでもなさそうだし。 まぁ、そもそも肺炎はアレルギーではないけどね。 今回はちゃんと薬を飲んでいる、ってことなので、 ステロイドが足りないのかも知れませんね。 取り敢えず、レントゲンと血液検査をして来てください。」
というわけで、処置室での採血、そしてレントゲン室へ。
レントゲンの画像はすぐにできあがって、すぐに内科に提出した。 血液検査は、その内容にも因るのだろうけど、至急扱いでも30分かかるらしい。
もう1度診察室に呼ばれた。いつのまにか、もう1時。
「右の肺が退院の時よりもやや、荒れていますね。 もともと、そんなにキレイな肺ではないのですが。 白血球がやや増えているようです。 今は同居しているということですから、 そんなに動き回ったりってこともないと思うので、不思議なんですが・・・」
「昨日は、入院中にお世話になった方へのお礼をするために買物をしました。 もちろん車ですけど・・・ 親戚が来て、食事に出かけたりもしましたが、 特別激しい運動などをしたと言う事はありません。」
「取り敢えず、それほど深刻でないにしても、 退院の時に比べてやや悪くなっているので、 このまま放置してまた悪化しても困るので、 ステロイドの量を増やして様子を見ましょう。 前回のように、酸素吸入や点滴などの必要はありません。1週間です。」
と言う訳で、入院が決定。 今回は、ベッドが空くまで数時間待つなどと言うこともなく、 すんなりと病棟に移動できた。
昨夜のうちに用意しておいた入院グッズを持ってきて良かった。 外来患者にしては、かなりの大荷物。(^^ゞ でも、これで取り敢えず、今すぐに入院生活が始められるというものだ。 考え方に因っては「なんとしても入院させてくれ」というように受け取れるだろうか?
でも、実際、入院が決まってから荷物を取りに戻るのでは、 私にとって時間的、もしくは経済的に非常に大変なこと。 レフティーの車で持ってきてもらいたくても、 今日は残業で帰宅が遅くて、面会時間中には間に合わないという状況だったのだ。
今回は廊下一番奥、2人部屋の廊下側。 トイレや洗面所は前よりも遠くなった。 お隣は母より年上らしく髪は真っ白で、 ポータブルトイレを使用していることしかまだわかっていない。 カーテンで仕切られていて、 ご挨拶しようと思った時には寝ているらしかった。
やがて看護婦がやってきて、既往症や家族構成などを聞いて来た。 すかさず、「書いてきました」と言って、昨夜作ったものを渡した。 母とのやり取りでのお願いも書いてある。 そして、ビニールの小袋に既に1回分づつ分けてある薬もその場で預けておいた。 「先生が薬を増やすと言っていたので、それもお願いします。」
明日はまた、不足分の荷物を持って行く。 最低限とは言いながらも、それなりの量になるものだ。
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