世を忍ぶ仮の日記
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地元では繁華街と言える場所にあるローカルデパートメントに、新しく二層になっている本屋が出来た。 前回行った時、品揃えが、はじめて本屋らしい本屋の品揃えになっていたのでとても楽しみに、しかし行く機会を敢えて少なくして毎回胸の昂りを最大にしてから行くようにしている。 そして二度目。
私が欲しい本がどうしても見つからず、検索して印刷して文芸コーナーを散々まわったのだがそれでも見つからず、これはいったいどうした事かと通りすがりの店員に探して頂く事にしていたら、すぐ目の前で同じく店員に訊ねて探している方がいらっしゃる。 京極夏彦の場所である。 指が、豆腐小僧のところで一度止まる。
え、何かメディアミックスの影響ですか? 収納、困りますよ、その豆腐仕様。 さてその方の指は、豆腐小僧の隣、巷説のところで止まり、店員さんに何事か訊ねている。 居ても立ってもいられなくなった私はその後気づけばその見知らぬ方に 「巷説、お探しですかー?」と話しかけていた。 狭い田舎社会、何処の人間かバレるのが怖くて息をひそめて生きているのだが、巷説になると理性が吹っ飛ぶのは仕方ない諦めてくれ己よ。 店員さんとの話を漏れきくと、巷説の、出来れば初版(うっかり口を滑らせていらした)のものは無いですかとの事で、無いと言われてしまったらしい。 「文庫が出てますけど、ダメですか?」 読んで欲しい一心が募りすぎてごり推し。 「文庫はちょっと…」 「それでしたら、ノベルスサイズでも出てますよ」 どうしても読んで欲しいからといってごり推ししすぎと言われても仕方がないかもしれないが、
全部持っている私なのでいいじゃないか。 開き直ってみた。
けれどその方はノベルスでもダメなのだそうだ。 「ハードカバーのこれがいいんですよこの厚みがやっぱり重要じゃないですか(私の心の声:うんうん。鈍器ですけどね。ぶつけると超痛い)。あとこの装丁のものが欲しいんですけど全然見つからなくてどこ探しても見つからなくて。あとはブクオフで探すしか無いかなって」 「あーーー。でも私は売りませんけどねー」 ええええええ私酷い。でも売りませんけどねええええええ。 「ですよねこれを持ってる人ってやっぱりそうですよね。でも、後巷説(なでなでしている)が見つかったんでよかったです(なでなで)」 「えっ! これってそんなに無いんですか!」 「そうなんですよー本当にずっと探してて、これだけでも見つかってよかったです」 「よかったです…」 全部初版で持っているのでまさかノベルス落ち文庫落ちした事によりハードカバーが品薄になっているとは知りませんでした。
講談社さん、欲しい方がいるのでハードカバーも増版して下さい。
新しく出来た本屋さん、品揃えの仕方は好きなんですけれども、マンガコーナーが著しく探しにくいのが難点なのですが、マンガコーナーが隔離された場所にあり、間違って絵本コーナーと隣接などされていないのが安心な点ではあります。 まだまだ探索しきれていないのでこれからゆっくり時間をかけていろんなコーナーをつぶさに見て回りたい。 気合を入れて新規参入された本屋なのですが、
現場のスタッフがイマイチで苦虫を噛み潰す。 検索機械で置いてあると表示されたものが、倉庫の奥にあるので客を大幅に待たせるのは本来とてもよろしくありません。 巷説ファンの方とお話できたので今回は許してつかわします(上から目線)。 倉庫から本を持ってきてもらったついでに近々出版される有名なものについて、正確な入荷日を尋ねると3分以上かかったのもよろしくありません。すかさず答えるか、答えられるスタッフに瞬時に連絡しましょう。
オラに理想本屋を与えてくれえええええええ! 理想本屋あったら破産するけどでも本屋でイライラするのはもう厭なんだい。
話は変わって最近あった恐ろしい話。
妹Kと母が仲睦まじく電話で話をしていて、 「スカート履き忘れて家をでないように気をつけてね」 という言葉に、思わず動きが止まりました。 詳細をあとで尋ねると、母が以前妹宅へ行った際、妹が会社へ行こうとして寝ぼけてスカートを履き忘れたまま家を出ようとしていたらしい。
あんた、それ、痴女や!
そのまま家を出たら公然わいせつ罪で逮捕されるぞCVニノさん。
しかし私もあまり人を強く非難できる程にしっかりしていないので、冬は常にモジモジ君ヒートテックをしておいていざ忘れそうになった時に備えねばならないやもしれません。
と思ったらブラつけ忘れて家を出て慌てて引き返したんで す け ど ね。
最近着物で出かける事が多いので洋服の時に必要な物を失念していた、という苦しい言い訳を残して去る。
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