世を忍ぶ仮の日記
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2002年11月07日(木) 言霊に縛られる

腱鞘炎になってました
びっくりした。自分とは無縁の病だと信じて疑わなかったよ。
私の中の腱鞘炎のイメージ。
【超練習に練習を重ねまくって、それがすっごい超絶難しい曲で、でも手が痛くても手が動かなくなったって、あたしは練習することをやめたりなんかしないわ!】みたいな根性のある人がなる病気なんだと思ってました。だから日記で「今度までに腱鞘炎になっちゃおっ」とか書いてても、「そ〜んな、こ〜んなあたしが腱鞘炎になんかなるわけがないじゃないっ」みたいな、得たいの知れない自信が存在したのですね。そんな発言するから腱鞘炎になっちゃうんです、プンスカピピピ。
だからこの間の講演会でも他人事として聞かせていただいていたわけです。
午後13時59分。午後の受付締切1分前ギリギリに受付を済ませることに成功し、滑り止めセーフをおさめた私は、待合室で死ぬように眠る。となりの初老の人に「大丈夫ですか?」とか言われてしまった。
……ええ。白湯しか飲んでないですけど今のところ生きてます、しかも一級河川2つ越えてここまで戻ってきました。かろうじて三途の川は渡らずにおります。
大病院にだけ存在するかのような謎の空間、待合室の中の待合室に入って目を覚ます。
センセイの見えぬ位置に座ってしまった事を後悔しつつ、自分の中の何かが目覚めるのを待つ。



さて、フェロモンチャージの時間です。
顔を合わせるなり二人して「こないだはどうも」ともごもご言う。
ケケケケケケ。かーわーいーいー(←心の中だけで錯乱する)。
「あの…講演会は、面白かった、かな?」
そんな自信なさげに言わなくても、めっさくっさ面白くて昇天するかと思いましたってば。
「とても勉強になりました」
大人な返事をする私。でも顔が無邪気な子供に戻りつつある。
今日は寒いからか、サスペンダーの上にニットベスト着てらっしゃいましたが、この年になると「チョッキ」とか言った方が可愛さ倍増でしょうか。言葉選びも難しいっすね。その上から白衣。
グッ!! 最も好みの着合わせよ!
手の症状を話そうとして話がかみ合わなくなりかける私達。
どうも先生はガングリオンがちと気になっている様子でした。
私は、先生が手の甲のガングリオン退治に勤しむ姿を見てしまったから、反対側に出来ているのはつぶれにくいんだとか、そういう説明をしてくれました。つぶれないだろう。ふにゃっとしたところにあるガングリオン。
手の甲にガングリオンある人、試しにパシンとつぶしてみて下さい。成分主にヒアルロン酸なんで、そこまで体に害は無いです。化粧惑星にも入ってるし。
触っている間に昔自分がした処置を思い出し始める先生。
「ああそうか。ゼリー取ったんだよな」
忘れるくらいに膨らむ私のガングリオン。
じゃなくてね。
「今日は、手が痛くて来たんですけど」
ということで、見せました。
先生、親指が太いね。そして爪はすごく短く切って整えてあるね。やっぱ外科医だからかしら? 手に清潔感がとってもあって。でもけっこうゴツゴツした手だわ。
診察されてるのはこっちよカッカ!(笑)
診察されてる間に観察してたら、
「あ、ここホラ腱鞘炎」
と言われて吃驚。
「え!? うっそ!」
「ほら触ってごらん。このコリコリ。これがこないだ言ったはみ出ちゃった腱ね。勉強が早速役に立ったっ」
満足げな先生。
そして触らせてもらって、非常に無邪気に他人事のようにはしゃぐ私。
「あっホントだ。コリコリがある。ああ! これが腱鞘炎なんだー。凄い凄い」
「うんそう、で、ほら、小指には無いでしょ? 触って。で、人差し指はどう?」
「……」
先生にも触らせてよ
ほっほう。
おねだり系か。
おねだりするタイプなのか。
有り難う満足した。
今日の収穫はその一言に決定。
あんた、絶対ポリとかアシュにもそういうおねだりの仕方をしているんだ。
「僕にも触らせて」とか言っちゃってさ。
きゃっ。
妄想にふけっていたら、再び目の前に注射セット。
ええ。知ってるわ、この注射を打てば劇的回復間違いなしセットなの。
でもやっぱり、いきなりされると吃驚しちゃう。
もう慣れたけどな!
とりあえず月曜日の本番までの回復を約束してもらって、注射オーケー。
ヨードチンキの後、中指付け根と薬指付け根に2回ブッ刺すブッ刺す。容赦なくブッ刺す。このお注射、先生特製の成分のお注射なので大切に刺されまーす。
というのは嘘で。
絆創膏だよ、またしても。
今度は手の平だから剥がれやすいってば!
毛糸の時期だし。
と看護婦さんに愚痴りたくなる。




手の痛みが治ることが確約されると、精神的に安定したのか、夜はやっとこさ口に固形物が入り、安全が確認されました。
ピロも居なかったし。

そんなに色んなことが、ストレスとして私の体をむしばんでいたのか、知らなかったよセニョリータ。
手が痛いことが自分にとってどれだけのストレスかを産まれてはじめて痛感した日かもしれません。


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