世を忍ぶ仮の日記
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2002年10月03日(木) 「帰るか……あの海へ」(注:初小田原初太平洋です)

3時間弱の睡眠。
理由はロンドンとチャット。
正直最後の方何言ってたか全く記憶に無いです。今日からお姫様がミラノに旅立つので、姫はとっても情緒不安定。例え私が「退室中」と表示していても「はろー。あ、退室中か。それでね、今日はロンドンのちょっと北側の……」と延々と続いていたのでした。はわわ。メッセンジャーが怖い……。
ちょっとでも雑用をしてようものなら
「もしもし?」
とか
「他の人とチャットしてるの!?」
と怒られます。ヤキモチ焼きなのね、お姫様は。
不眠の拷問にかけられてるのか、私は。
でも「あのー、起床時間まであと3時間切ってるんですけど」と打つと
「寝なさい」と返ってきた。
はーい、眠らせてくださーい。お願いしますぜー。



凄く眠たい状態で起床したにも関わらず、テンションは高いところを保持したままで動く私。
そりゃそうだ。
今日は「アルバイト終了記念、小田原プチ旅行地取りの旅」であるのだから、朝も早くからミラージュを取り出してゲヘゲヘと喜び「ここに行くのね〜」とウキウキモード全開なのである。洗濯物もはかどるべや。
本当は芦ノ湖にも行きたかったが、時間の都合と「どこまでブルーか」という不可思議なところで深々と悩み、結論を出し、今回は小田原止まりで。
もうどうしようもなく凹んだら芦ノ湖まで行ってきます。時と場合により沈んできます。今日はまだ大丈夫よ!(ヘロンヘロン)


さて、小田急小田原線で小田原駅に(小田小田しつこい)着き、ジルスチュアート10センチ(11センチ?)ヒールで適当に城に向かって闊歩する私。意気揚々とはこのことをさすが、だがしかし「確か昔新幹線で0.01秒小田原城を見た時、山にあった。そして矢印もこっち方面をさしていた」程度の勘だけをたよりに(あと、観光客っぽい人が歩く、土産通りを見て)歩く。これで失敗したらとても足が疲労するだろう。で靴も傷む。
何故か無事小田原城近辺まで辿り着いたらしい。
だがここで、一昨日の台風の影響か、微妙に土の道がぬかるみ枝がたくさん落ちている道を歩くことに。
「おおっ? うおぅ!」と一人で叫びながら下を向いて歩くので、天守閣が見えない。脇目もふらず足下だけを見て城の門を目指す。何故かインターホンがつく城跡門跡。なんじゃこりゃ?
気にせず天守閣を目指しつつ、きょろきょろとし始める。
常磐木門が良い雰囲気で御座いました。まるで大河ドラマのセットのよう。
はぁ〜兄上〜帰りたいよ〜。
てか、6巻で兄上とここに連れてこられたんだよねー、まだ記憶あやふやな高耶さん、てば。
小さい頃の三郎もやっぱりこの辺で兄上とじゃれたりしてたのかちら? 
妄想もやもや膨らまして門を潜ると、何かが騒がしい。
「カァ〜」とか「キィ〜」とか「クゥワ〜キョワ〜」とか何かあやしく五月蠅い。
「兄上…五月蠅いよ」
あがってびっくり。
何故本丸に象が!?
象がいるんですけど!!(心で絶叫)
象は無いだろう象は! 何これ、なんなの。私の浸っている気分を台無しにしやがって。でも象に罪は無い。象をつれてきた思考回路を持っているヤツが大罪!
逃げるように天守閣を目指す。(どうやら覇者の魔境前編でも象は無視されたっぽい)
当たり前、天守閣って上の方にあるのでここからが私にとって再び拷問がはじまる。しかも普段ならガッツガッツヒール痛めながら登るのだが、割と登山目的以外の旅なら平気でヒールを履いてしまう私なので、階段登る時も必死で普通の階段以上に気を遣う。
入場料を払って天守閣内へ入る。割と城の中の展示物が大好きな私。関東の城ははじめてだったのでウキウキ。
しかし1回は豊臣とかだったので「ぷいっ」と横を向いてしまうことがしばしば。俺は天下人の中で豊臣秀吉が一番嫌いなんだー(小学校の頃から)。
嗚呼、そうよね所詮北条は滅ぼされた身……と私までがちょっとしょっぱい気分になってしまったところで「2階、戦国時代など」と書いてあるのを発見。「早く言えよ」と口に出してツッコんで意気揚々と階段をのぼる。人間気合いがあれば階段あがるのも案外平気であることが判明。この時点、まだ下るということを忘れている。
ここで思考回路ふっとびまくして遊ぶ私。武田北条攻めとか上杉北条攻めあたりで「嗚呼、人質〜」とか「おお!三国峠だ!」とか妙なところで立ってずっと回想にふける。明らかにおかしなことを考えている時は、なるべくおとなしくすらりと立つことを心がけましょう。幻庵という文字を見たからと言って「私に進むべき道を教えて下さい!」などと取り縋ってはいけません。あくまでも、心の中だけでね!☆ そう。氏政兄の肖像を見て石を投げてもいけないし、勝手に氏康父の肖像を見て「龍……」とか呟くのも不可。無言で佇む! 暴走は心の中だけ。淡々と妄想にふけりましょう。天守閣の、窓から見える相模の海もまた美味。
……すいません、日記書きながらミラージュ読みふけってしまい、再びトリップ。
はい、ただいま帰ってきました。戦国時代をひたすら堪能する私。小田原城の豊臣攻めって、能にもなったんですね。氏政兄の能面を見て「……妙に感情がある〜兄上、どうしてそんなに苦悩してるの? やっぱり攻められるから?」能面に向かって問う私。政兄の能面を上下左右から見ようとしている時点で挙動不審人物なのだが、どうやら平日の昼下がりにはあんまり「このねーちゃんはアヤシイ」という人物が私の他には誰一人おらず(てことは私が一番アヤシイ)自由行動が取れました。
氏康父の直筆の文字は、割と穏やかでおおらかな文字なのに、氏政の文字は神経質ですっごい頑固一徹なのねー(の割にちょっと揺れている、微妙な性格だ)。で、氏直(政の息子)の文字は、父親の文字をちょっと甘やかしたような文字。とか文字にまで勝手に解釈を加えるあたりが重症……。
さて、見終えたところでガッツガッツ最上階までレッツゴー。
4階には展望台が御座いましてよ、奥様!
天守閣の窓からっていうのも、「普段こういう風景を見てたのかねぇ」と思ってそれもまた美味であるが、氏照兄上が高耶さんを連れてガッツガッツのぼったのも最上階の展望台の海で御座います。アタッシュケースは持ってないのでこの際気分は高耶さんで(一人で来ておいて何を言う)。
ひたすらここで佇みつつ休憩をとる。小田原の海を眺めて。
この辺で、けっこう色んな人が小田原城の天守閣を見に来ているんだなーと思う。子供連れとか、大学生っぽい人(もやし)とか、おじいさんとかおじさんとか。平日なのに……(おじさん)。
けっこう長い間小田原城天守閣からの風景を四方から眺めて、恐怖の階段下りを終わらせる。
再び常磐木門に辿りつき、石畳嫌だようと泣きながらおりているところあたりから、変な人物発見。
……平日からアタッシュケースっぽい(アタッシュケースではない)大きめなサラリーマンバックを持って、ちょっと不思議なオーラを発しつつ歩くスーツのおじさん。
ちょっと疲れたのでベンチに座って、きょろっと周りを見渡すと何故か初老の女性が漫画を読んでいた。
不思議な風景じゃのう、反対側には象さんよ、と思いつつ漫画を凝視してみると。
それは『夜叉衆同盟』(ミラージュの同人アンソロジー)であった、メイビー。高坂っぽい人がいたから勝手に決めちゃうよ、夜叉衆同盟。てゆかそれはあなたの所有物なの!? それとも娘の品を勝手に見ているの!? ああ、ダメここはミラクルワールド、というよりむしろ象さんがいる時点でパラレル……。
思考回路よれよれになりつつ「小田原城歴史見聞館」というお茶目で安っぽそうな資料館に行くヨーと思ったら、再び例のあやしいおじさん発見。
お互い、妙に気まずい……(階段おりてる時に目があって、相手は「この子、なんで歩きにくそうな格好でこんなところにこんな時間から来ているんだ、しかも階段おりるの必死だぞ」という視線をいただいた)。
疲れたので、北条氏政兄による小田原城の堅固さについて語ってもらいながら(照兄、やっぱり弟だけあってこういう時出番が無い)、映像の上映を待つ。飽きたので席を変えて、「風魔」の単語に釣られて更に安っぽい紙芝居を見たら、上杉の小田原攻めの時、風魔は道化のおちゃらかしの振りをして上杉を油断させたらしい。
……何をやってんの、忍びの風魔……。
頭領の考えていることに疑問を抱く。


さて、映像で楽しむ北条の豊臣攻め(豊臣ってところが楽しくない)結構凝っている。
幕が張られていて映像で説明などをした後、幕の後ろから光を照らすと今度は人形の北条の5人。氏直を真ん中に、横に政と照。でも人形だからもの凄く集中してないと誰がしゃべってんのかいまさん分からない不思議な。
と思いつつふと横を見る。
人気が少ない「小田原城歴史見聞館」には、この上映の回には私と、例のあやしいおじさん(お互いにあやしいと思い合っていること間違いなし)しか居なかった。スーツのおじさん、靴下とか直してて、あんたしっかり上映はじまりまでごっつ待ってたくせにその集中力の無さはなに!? とお茶目な一面も見せている。てゆか私だってそんなおじさんの姿に横目でしっかり集中して見てるんだから人の事は言えた義理ではない。というわけでここにとてもあやしい空間発生。10分で終わるんだけどさ。すっごいあやしかった。
何故か上映が終わると一目散に退散するおじさん。
彼に何があったのだ!?
気になるがあとを追うような阿呆な真似はせず、興味もない江戸時代の等身大模型をひょっこり覗いて、北条の「虎朱印」をぽんと押してから退場。



すると、出口のベンチでノートパソコンを開いて一心不乱に何かをしている先程のおじさんを発見!!
あんたホント何者!?
あっちも流石に「ヤバイ」という表情をしておった……。
もしやお互い「換生者」だと警戒しているのか!?
……いいえ、私は換生者ではありません(笑)。もう思考回路麻痺してくるよ……おじさん……あんたホントあやしすぎるって……。もうちょっと行動慎んでよー、こっちの妄想が暴走しすぎておかしくなるでしょー(責任転嫁)。


さて、次の目的地は御幸が浜。
海です。
太平洋をゆっくり見たい!
そして再び適当に「こっちが海っぽい」くらいの勘で歩く。
バイパスを見て、下にちょっとおりたら本当にそこには突然太平洋が広がっていた。
さ、相模の海!!(感無量)
そこで1時間はゆっくり相模の海でぼーっとする。
それから、柚さんに「今小田原なんですけど、墓ってどこ?」と尋ねると「お城と反対側」と帰ってきたので、墓参りは断念して再び海辺で考え事にふける。色々考えたいことがある最近のあたくしの人生ですが、まあそんなことはどうでもいいやねぇ。ふぅ。
人気がどこにも無くなったところで、持参していた(ヲイ)6巻を取り出して「うおおお、ホントにバイパスの下で照兄と高耶さんが! てことはここだね」とはしゃぐ。夕日が、夕日が眩しいぜー!
その後もいざ帰ろうとしても足が動かない(ヒールが砂に埋まっている)のでしゃがみ込んで、太平洋を堪能しつつ、賽の河原ごっことか(石があったのでついつい)「もう、帰れない、相模の海……」と謎の場所にトリップしたりと色んなごっこを一人で繰り広げる。長男長女、一人っ子は一人遊びがとても上手!☆ミ
夕日がきらきら海を照らし、本格的にトリップしそうになってきたが、バイパスのテールランプが光る頃までトリップしていると家で腹を空かせたピロん坊が泣くので、へろへろになりながら帰路。勿論電車の中ではテンション低く寝ていたが、小田急線よ、人が乗る場所あたりから何故あんなに社内を冷やす……。凍え死ぬかと思ったぞ。
「寒い…寒いわ……」というわけでまた誰か新しい人物に乗っ取られる私。



帰って寝て起きてご飯尋常でなく食べて(久しぶりに食べた〜)また爆睡した。


楽しかった……。また行こうっと。


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