世を忍ぶ仮の日記
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2002年07月09日(火) 自責の念

暑さのあまり眠りについてから1時間で目が覚めた。
私は夏の暑さが苦手なのだが、毎年言い飽きて、もう言うまいと心に誓った筈なのだがまたしても「暑い暑い」を連呼してしまっている。
2度寝が出来る体質なら苦労してない、というもので、海外に向けて「暑いんだよ、死ぬよ」というメールを叩き送り続けていたら、気が付いたら妹が起きてきたが、シカトして「暑い」と送りつづけて、気が付いたら妹が家から出ていた。
意識は錯乱。気分はゲロゲロ。
俗に言う夏バテ状態だったのか、食欲ゼロ。
喉に物を通すと眠るような気もしたが、2度寝するにもあまり時間が無いし、舞台のある日に2度寝できる年齢では無くなってしまった。
かと言って暑さで起きた体が鉛で重たく、体感体重1トンの体を引きずりつつ生きる。
ダラダラと舞台の用意をしていると、化粧が濃くなった。
もう、何が目的でこんな変な顔なのかがわからん。
もとが悪いんだから仕方ねーだろーとブチキレつつ、おニューの靴を、持っていく筈だったのが、荷物を持つのがめんどくさくて結局履いたまま行くことにした。
外は矢張り暑かった。
栄養剤を買うか、タクシーに乗るかを検討し、タクシーが勝ちそうになったが、こんな時に限ってタクシーが私の横を走らなかったので、仕方なく駅まで行く途中でゼリー飲料を2種類くらい買って、会場まで行く。
声楽の試験の伴奏だった。
知り合いが誰もいなかったら楽屋で眠ってればいいかな、と思っていた。
だが行ってみれば、会う人会う人、ほぼ同じ門下(笑)。
学校の裏話に花が咲く。
しかもエグい。
でも、門下生にとって「自分たちには関係の無い世界だ」と結論がつくので
「私達って恵まれてたんだねー」と言い合う。
脳天気。
しかも買ったばかりの靴を褒められてご機嫌。
声楽科は、たまにおはなちゃんキャラがいたりして楽しい。
でも私がおはなちゃんキャラかと思っていた同学年トップの子は、案外ピリピリさんでした。舞台裏ってば意外だ。

久しぶりに舞台らしい舞台で弾きました。
思い出の「○すのきホール」。
前回弾いたのは、確かバイオリンの試験で、こないだ交通事故で亡くなった友達の伴奏をしたのでした。
終わった後の彼女の涙が印象的でした。絶対に人に見せないようにしてたけど……とかうだうだ考えようとする回路を切断して、何も覚えてないことにしようとするから余計頭が混線する。


実際自分の出来はってーと、自分の中で燃焼しきれずに有毒ガス発してる。
声楽の人は「気持ち良く歌えた」ていうんだけど、片方が気持ちよくても私は納得いかねー(←これは私の練習不足)。しかも次の人が「ウマウマ組」で聞き惚れて、落ち込みつつ、「1から出直してきます」と言える程若く無いと分かりつつも、1から出直そうと思って帰路。
につく前に、チケットぴあに寄って、今年の「世界妖怪会議」が、近くで開催されるので、いそいそと買いにいく私。
例え伴奏者とはいえ、舞台用の衣装のまま歩く私は世間で浮いていたのだろうか、でも暑いし何もかもどうでもいいし、と思っててくてく歩く。
心はどろどろに溶けている暑さ。
今回の世界妖怪会議は、私が卒業試験で弾いたホールであるんだな。
順番が逆だったら良かったのに。
「ああ、ここで京極夏彦がっ」て思い、愛を込めて弾いたらいつもの5倍の能力は発揮できるような気がする(気のせい)。
チケット購入をなんとか済ませて、電車の中で何度も意識を失いつつ、妹から「グァバジュース買ってきて」という無茶なお願いをきき、買って帰った。
冷房を付けっぱなしで家を出たからか、ドアを開けるととても涼しい。
思わず誰にともなく
「はー、やっぱ家が一番だわ〜」と言ったら、妹が家に居た!
まるで新婚夫婦のようではないか、この科白が。
睡眠時間1時間の私と、風邪で声がでない妹。
私は一人で大騒ぎしながら、
「私はこれから12時間起きないから」
と言って眠った。
それなのに、23時30分には目が覚める自分。
心の底から呪わしい。


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