米国発 金融危機関連情報

2009年06月02日(火) ラビ・バトラの予測「大企業の倒産が続出する」

ラビ・バトラの『資本主義大爆裂』という本がある
http://blogs.dion.ne.jp/bodhisattva/archives/6793548.html
近未来10の予測として、次を掲げていた

・原油価格は100ドルを越えて高騰し続ける
・サブプライム住宅ローン危機は再三爆発する
・2008年、米国大統領選挙は民主党の勝利
・アメリカの大企業の破綻が続発する
・日本の好況は2008年半ばか末まで
・2009年にイランが新たな中東の火種となる
・アメリカの資本主義は数年内に終焉する
・2009年後半から2010年前半に世界的な重大危機
・中国にも2010年に危機到来
・日本で新たな経済システムの胎動が起こる

「アメリカの大企業の破綻が続発する」これはラビ・バトラの予測の通りになっている。リーマンプラザーズ、保険ではGAI、製造業ではクライスラー・GMである。アメリカの資本主義は数年内に終焉していくのか・・・いや、そうではないと言う人も多いだろう。時代をどう認識するか実に難しいテーマである。それにしてもGMの負債が1728億ドル(約16兆4000億円)というから、巨大な泥舟であったのだ。規模を3割圧縮して国営「GM」が誕生するが、前途は多難といわねばならない。
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GM「3割縮小」で再出発 破産法申請、負債16兆円
                 2009年6月2日  日経
 【ニューヨーク=小高航】米ゼネラル・モーターズ(GM)は1日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨーク市の破産裁判所に正式に申請した。GMは8月末を目標に新会社への資産譲渡など破産法手続きを完了。販売規模を今の約7割にあたる600万台程度に縮小した「新生GM」として再起を図る。米自動車大手3社(ビッグスリー)のうちクライスラーに続く法的整理は世界の自動車業界の勢力図を塗り替え、日本メーカーも含めた各社に戦略の練り直しを迫る可能性がある。
 GMの破産法申請を受けてオバマ米大統領は1日、声明を発表し、「GMの利害関係者は信頼に足る達成可能なプランをまとめた。米政府は(再建を)支援する」と表明。GMのヘンダーソンCEOは同日、「(法的整理の活用により)GMは身軽でよりコスト競争力のある企業に再生する」とコメントした。
 ニューヨーク証券取引所は1日、GM株を上場廃止にすると発表した。GMの負債総額(同)は1728億ドル(約16兆4000億円)だった。(02:16)


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石田ふたみ [MAIL]

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