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2005年04月05日(火) ローマ法王死去:キリスト教の主張

癒しの森602                                  
 ローマ法王が死去した。ここでは多くの報道の中から、語録の一部を引用したい。
・現代社会について
1、共産主義の失敗後、資本主義は果たして社会システムの勝利者たり得るか。最終目標のモデルとなる資質を備えているか(91年5月、ソ連・東欧変革に伴う「共産主義の敗北」をふまえ)
1、家族の一人一人をテレビの前に孤立させ、家族間の対話を奪ってしまう」(94年1月24日、テレビ界について)
テレビが家庭の対話を奪っていることは紛れもない事実である。これらが原因となって、コミュニケーションが計られない若者が多くなっていくことは必至である。
・生命倫理について
1、医師は安楽死という名の『犯罪』に決して手を貸してはならない(85年10月、バチカンで医学者と会見)
2、放逸な快楽主義は、人間の価値喪失につながる。避妊具はこの快楽主義の誘因と同時に手段となっている(96年11月、バチカンの生体倫理研究所の司教に送った手紙)
3、子供は受胎の瞬間から神に守られている。中絶は、あらゆる処刑方法の中で最も不当な人類の恥(97年10月、ブラジルでの説教)等々。
 
 キリスト教は、避妊具・中絶を徹底して否定している。人類が仮にキリスト教に従って、避妊も中絶もしなかったら、地球上の人類は60億人からわずかの期間で100億人になるだろう。60億人でも食料の不足が懸念されているのに、人口増を誘発するキリスト教の主張は賛同出来ない。避妊・中絶などは個人の判断にゆだねられるべきもので、宗教が介入することではないと思う。
        



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石田ふたみ [MAIL]

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