12月20日〜21日次男の招待で妻と3人で猪苗代の温泉に行って来た。猪苗代に行くのであれば、野口記念館をじっくりと見学してこようと思い、事前の準備で電子辞書の野口英世(1876〜1928)を開いてみた。この人の記述が僅か、140文字の簡単な説明しかないのには驚いた。辞典を編集する学術界に日本の先人を顕彰する姿勢がないとの印象を持った。 野口記念館の最大のものは、アメリカにいる野口英世宛に母親・シカが書いた手紙だだろう。平仮名の手紙であるが、胸が熱くなる何かを感じ「母なるもの」の強い思いに圧倒される。母シカさんに敬意をこめて、手紙の最後の部分を引用させていただく。 「 早く(帰って)来てください。 早く(帰って)来てください。 早く(帰って)来てください。 早く(帰って)来てください。一生の頼みであります。 西に向いては拝み、東に向いては拝んでおります。 北に向いては拝んでおります。 南に向いては拝んでおります。 ついたちには塩断ちをしております。 栄昌様についたちには、拝んでもらっています。 何を忘れてもこれは忘れません。 写真を鬼ると拝んでいます。 早く(帰って)釆てください。 この返事を待っています。獲ても眠れません。」
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