2003年12月16日(火) |
映画 ラスト・サムライ(1) |
この映画の報道が多いので、12月11日見に行ってきた。印象・感想を2〜3回に分けて記述したい。この映画の骨格は、ハリウッドが世界に発信する「サムライ・スピリット」なのである。「滅び行く運命を知りながら時代に抗いみずからを貫いた男たち。日本に存在した『最後のサムライ』であることに殉じた男たち・・・」(解説から)そんな男たちの物語が、人々の魂を揺さぶっている。 ハリウッドが(アメリカ人が)日本のサムライ・スピリットをテーマに据え、真正面から描いているのだ。しかも「武士道への理解の深さは半端でなく、時代考察も日本の時代劇大作の常連だある渡辺謙や真田広之といった俳優人が驚いたほど正確」(解説から)であったという。武士道の精神をこれほど見事に謳い上げた映画を見たのは初めてであった。 その理由はエドワード・ズウィック監督と主演のトム・クルーズの二人がサムライ・スピリットに限りない敬意の念を持っている。トム・クルーズは「サムライの持つ優雅さと美しさ、強さと情、正しいことには命をも投げ出す潔さや忠義を尽くす心に、私はずっと強く惹かれていました」 と語っている。日本人が忘れている心の文化を、外国人が深く理解しているのだ。
・武士道の 輝く支柱の 義の心 運命知りつつ 散り往く強さ
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