2003年12月11日(木) |
楽譜31ページ2億1900万円で落札 |
12月7日モンテーニューの本の競売に関連して、文化を大切にするヨーロッパ、特にフランスのことを書いた。こんどはベートーベンの弦楽四重奏曲の手書きの楽譜が5日、ロンドンで競売にかけられた。電話入札した匿名の個人収集家が約118万ポンド(約2億1900万円)で落札したというから驚きだ。 楽譜は作品127番で、計31ページ。至る所に修正や追加が書き入れられている。これまで所蔵していたストックホルムの美術館が、運営資金調達のため競売に出したという。(12月6日・共同通信)31ページの楽譜に2億円以上に価値を認める・・・さすがはヨーロッパの文化である。
12月になると日本各地で1824年に完成した第九交響曲(シラー<歓喜に寄す>による終末合唱を持つ交響曲)が演奏される。驚嘆すべきことは、この第九を完成したころは、耳が完全に聞こえなくなっていたのだ。ロマン・ロラン著の「ベートーベンの生涯」を読んだ感動的な記憶が残っている。機会を見てここで少々書きたいと思っている・
・極限の 苦悩の闇を 突き破る 歓喜の曲の 歌声世界に
ヨーロッパの1800年代は偉大な音楽家・大文豪を輩出している。3人に限定して名前を挙げると次の3人になると思う。 ・ベートーベン 1770〜1827 (ドイツ) ・ゲーテ 1749〜1832 (ドイツ) ・ユゴー 1802〜1885 (フランス) ・トルストイ 1828〜1910 (ロシア)
3人の大文豪の内で最高峰に位置しているのは、トルストイであると思っている。この癒しの森は、ナンバー25に書いたように700回を目標にしている。最終回に近づいたらこの3人の大文豪の文化の一端を書きたいと思っている。
|