文化・芸術を最大限に重要視する国が文化国家であると思う。つたない私の知識を踏まえるとそのナンバーワンはフランスのように思う。フランスの古い文化・芸術を大切にし、価値を認める行動に時として驚嘆する。 11月27日フランスの16世紀の文学者・思想家モンテーニュ(1533〜1592)が著した「随想録」の初版(約15センチ×20センチ×厚さ10センチ)がパリで競売に付された。本一冊がなんと33万8000ユーロ(約4400万円)で落札されているのだ。(11月27日・時事通信) この初版本は1580年に自費出版されたものだ。本1冊にこれほどの価値をつけるフランスの文化の尊重ぶりに驚嘆するのみである。モンテーニュの有名な言葉を引用したい。
「運命は我々に幸福も不幸も与えない ただその素材と種子を提供するだけだ それをそれよりも強い我々の心が好きなように変えたり、用いたりする われわれの心がそれを幸福にも不幸にもする唯一の原因であり、支配者なのである」 ・われわれの 幸も不孝も その因と 結果の全てが 汝の支配
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