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2003年11月24日(月) 松井秀喜9ヶ月ぶりに帰る

 11月21日、日本中を沸かせた今年最大のヒーロー松井秀喜がニューヨークから帰国した。ホテルで記者会見した松井が「自分の数字としては、日本でやっていた時のものは残せなかったが、ベストを尽くした」とすがすがしく語った。そして「目の前のワールドチャンピオンを逃しすごく残念だった。ただ素晴らしい日々、最高の経験ができた」(21日・yahoo! Sports)と充実感いっぱいの表情で大リーグ生活を振り返った。

 苦しい時もあったのに「素晴らしい日々、最高の経験」というあたりに松井の人間性が伺える。「内気でシャイな少年の間で松井人気が高い」(11月12日・スポニチ)という。なぜなのか。松井の大リーグゲームを数多く観戦した伊集院静氏(直木賞作家・立大2年まで野球部・スポーツコラムを多数執筆)は、「彼の活躍自体よりも、おとなしい子供たちの信頼を得たり、人知れずチャリティーに参加するような彼の人間性、1年目の苦しみを克服した姿勢にひかれる」と言っていた。

 ゴジラ、カムバック!古巣の巨人が熱烈なラブコールを送っている。松井のオフのトレーニング場所として、ジャイアンツ球場を全面解放するというのだ。原政権時代は「松井に関する話は一切、タブー。原前監督にしてみれば、松井の留意に失敗し、・・・いわば『巨人を捨てた裏切り者』」(21日・yahoo)との捉え方もあったのだ。

 堀内政権になると、松井は『裏切り者』から180度変わって『巨人が生んだヒーロー』になった。堀内監督は若手の手本として、松井にラブコールを送っている。しかし、22日の報道によれば「テレビ出演も軒並み断りを入れ、野球に専念できる環境をつくった。さらに、自主トレの地も例年のジャイアンツ球場から閑静な場所に移す予定」とのことで、堀内監督の思惑は外れるようだ。
 
  ・素晴らしき 日々を重ねた ヒーローは 青少年の 心の支え
   


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石田ふたみ [MAIL]

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