2003年11月14日(金) |
舞台「放浪記」1700回をめざして |
森光子さんといえば、舞台の「放浪記」である。過日に新聞によると、1961年の初演以来42年間、ロングラン記録を更新中。現在は東京・芸術座で12月28日まで上演されている。なにしろ、今年9月に公演1600回を突破1700回に向けて主演の森光子さんはますます元気なのである。 この舞台の上演時間は3時間半。演技はもちろん体力も必要だ。前半の林芙美子役は22歳の年齢だ。この役を80歳を越えた森光子さんが演じるのだから凄いものだ。喜びを爆発させる「でんぐり返し」も披露する。こうしたシーンのために毎日150回のヒンズースクワットを欠かさず体を鍛えているとのこと。この舞台へのエネルギー、執念は凄いものである。 1997年10月24日の日々の映像で森光子さんを書いた。年齢よりずば抜けて若いので「化けもの」という異名があるという。放浪記の演出家三木のり平氏は「明るさや優しさ、おおらかさが森光子の芸の魅力の源」と説明する。森光子さんは「ともかく新しい血が欲しい。冒険心を忘れたらこの仕事はダメです」(放送評論家岩切保志の解説から)と言い切るとのこと。新しい血が欲しいとはどうゆう意味だろう。いつか分かりたいと思っている。
・八十を 越えてもなおかつ 輝けり その源は 何処にありけん
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