2003年11月09日(日) |
惑星探査機ボイジャー1 (6号で引用) |
宇宙の広さは昨日書いたように実感として分かるには大変だ。そんな中で、多少でも実感できた時は感動する。ボイジャー1号が打ち上げ後26年で、太陽系の縁にたどり着いたという。「1977年の打ち上げられた米国の惑星探査機ボイジャー1号は5日現在、地球から約130億キロ(約90天文単位。1天文単位は地球と太陽の距離)の宇宙空間を飛行しており、太陽系の最も外側に達している」(11月5日・時事通信から) この記事を読んでハッとした。「そうか、太陽系の外側は僅か90天文単位でしかないのか」と。太陽系の外側までは下記の計算の通り光速で12時間しかかからない。 1天文単位の光速の時間8分19秒×90天文単位=747分(約12時間40分)
上記は半径の時間であり、太陽系の直径は光速で約24時間なのだ。それでは太陽系が属している銀河の直径の距離はというと、実に10万光年なのである。日数で示せば以下となる。 100000光年×365日=36500000日(365万日)
地球が属している銀河の直径は光のスピード(秒速300000キロ)で365万日もかかる。一方太陽系の直径は光速で1日の距離でしかない。よって、太陽系の直径は銀河系の3650000分の1となる。これでは分かりにくいので数字を置き変えてみよう。 ・銀河系の直径を仮に3650キロとする(3650000メーターとする) ・この場合で太陽系の直径は1メーターである 銀河系の直径からすると、太陽系の直径(地球上の距離の単位では約260億キロ)はまさに点に過ぎないのである。ボイジャー1号が26年もかかって飛行した130億キロも、銀河系の大きさからすると、点に近い空間の移動でしかないのである。
・巨大なる 楕円銀河の 広がりよ 太陽系すら 僅かな空間
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