小説を読みたいと思っている。その時間がなかなか見出せない。96年に「恋」で直木賞を受賞した小池真理子さんのインタビューを読む。以前、日々の映像でテレビの映像を見るより、文字を通して頭の中で情景を浮かべたほうが、桁外れに脳を使うという趣旨のことを書いた。
小池真理子さんが、そのあたりを分かりやすく説明していたので引用させて頂く。「映像では、私たちはスクリーンに没頭します。・・映像というものは与えられた情報です。それに対して、小説を読む作業は、活字を追いかけて大脳の中に自分なりのスクリーンをおろし、自らが映写機となって、スクリーンに情景を写し出していくようなもの。自分自身が映写機の役割を果せるような力は、小説を読むことによってしか育まれません」と。
・活字追い 立ち止まりつつ 考える 脳に広がる 確かな映像
(短歌は1997年3月7日に日々の映像から。下の句は修正)
|