2006年07月10日(月)



人体の不思議展を見てきた。

どこの学校の理科室にもあった人体の標本。
あれはただのレプリカであるが
どこかには必ず本物の標本があるはずであって
そしてそれが一般公開されるとあれば
見に行かないわけにはいかない。
早速、コクさん、ボウズやらと向かったのだった。

標本の種類は様々で
骨格から筋肉、内臓、神経、血管。
そして病巣から生殖器や胎児にいたるまであった。
もしこれらが全てレプリカであったなら
ふーん。すごいね。で終わると思うが
なにせ全部本物であるのだから
これが以前、生命として機能しており
しかもそれぞれに人格を所有していたのだ。と思うと
人間というものの精密さと奥深さを感じずにはいられない。
また、自分自身や家族を献体として捧げる決意をする
彼らの意志はものすごいなとも思った。


ちなみにこの展示会の標本は
通常、標本と聞いて思い浮かべるような
ホルマリン漬けのブヨブヨのなんだか良く分からないものではなく
特殊な加工によって、色味や質感など
生前の状態がかなり残った状態で大気中に展示されている。
一部、直に触れるものさえある。
これがすごいと思った。

コクさんやボウズ、ヨウスイさんもこの展示会に行ったので
もちろん本日の昼飯にはこの話になったが
人体の構造に関する話題よりかはどちらかというと
この標本の作製方法についてがメインだった。
エンジニアの習性だろうか。
それがどうやって作られるのかが一番気になった。
どいつもこいつも
この標本の特殊な作製方法だけは
バッチリ頭に入っていた。
あげくに、ほんとに作れるか再現実験してみたい。
などと言い出す始末。
やるなら自分の体でやって欲しいものだ。

同じものを見ても
多分、子供や女性や
その人の職業やらで
見方が色々違うんだろうなぁ。と思った。
そしてそうやって個々別々として
違った価値観で生きている僕らの体は
どの人もあの標本と同じように
実に綿密に作られた肉体でもって
今、生きているのだ。


感じ方は人それぞれ違えど
見に行って損はないと思う。




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日記才人