2006年06月23日(金)


彼女とおしゃべり。
なんらかの笑い話をしている最中
突然、彼女が

「あははは。マデ?」

と言った。
マデ?
思いの外、唐突に訪れた
新しい日本語との出会い。

そんな言葉あったっけ。
私がこれまで生きてきた29年間の中で
着実に培ってきた言語に対する知識。
それらの中から検索をかけ
「マデ」という2文字にヒットする単語を探した。

-検索条件に一致するデータは見つかりません-

なんてことだ。
私の知識にはない単語。
それを彼女は知っていて
日常会話に用いているとは。
いや。
でも。
もしかしたら
ひょっとしたら

「マジで?って言おうとして噛んだ?」

「うん」

なんてことだ。
割と薄々は感じていたが
明確な理由をもって突きつけられた
「私の彼女は天然」という事実。
「マジで?」を「マジ?」と
語尾を略すことはあっても
まさか3文字のど真ん中を略すとは
単語の一番大事な背骨の部分を力任せに引っこ抜く
あまりにも強引な試み。


「違うの。私時々、頭で考えていることと、口に出る言葉が違っちゃうの」


懸命に弁明するも
多分それってフォローになってない。
むしろ余計追い込んでる。


「それくらい分かるでしょー?」


にこやかに言う彼女。
彼女が私に要求している男としての力量は
今なおインフレを起こし続けている。

今回の一件は
私が常識や固定観念に問われず
常に予想外の試みをし続ける彼女の言わんとすることを
研ぎ澄まされた鋭い感性でもって即座に感じ取れるような
そんなセンシティブ、かつミラクルな男になる必要がある。
ということを示唆している。


目覚めよ!私のシックスセンス!



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日記才人