海を語らせたら右に出るものはいないと巷で噂の 根っからの海の男rikuですけども。 ちなみに海草が気持ち悪いから海で泳ぐのはあまり好きじゃない。
東北人になって3年。 ちょくちょく会社の先輩と水族館巡りをしてきた。
福島のアクアマリンふくしまはなかなか新しく 作りもお洒落なカンジでよかった。 建物の周りが芝生やウッドデッキになっていて のんびりするのにも良い。
秋田の男鹿半島にあるGAOもまた船を模した変わった建物で 半島の雄大な景色や海の味覚(岩ガキ旨かった)も楽しめ オススメである。
そして今回、青森の浅虫水族館に行って来たのだった。
しかしながら同じ東北といえど、青森は遠い。 日本で2番目の面積である岩手県を縦断し さらに浅虫は青森の北側に位置する。 ちょっとばかり日帰りはキツイ。 ということで今回は先輩であるところ山さんの奥さんも同行し 3人で仲良く一泊二日の小旅行となった。
本来なら、宿をしっかりリサーチし 周辺の見所スポットを探し出して 道程の計画を練ってから出発するところであり エンジニアとして生きる私らにとって せめて旅日程の線表を作るところから始めるべきであるが 結構、唐突に決まって、なし崩し的に旅が始まった今回は なんと土曜の午後17時に仙台を発ち 青森到着予定時刻は21時という有様。 しかも宿泊する宿は、出発後に車内から電話し 予約を取り付けるという行き当たりばったりぶり。 すてき。
一般道で走ると、到着するのは8時間後とかになるので ここは社会人らしく高速道を使う。 東北道を北上すること約3時間。 ここで山さんが 「3時間か。次は日帰りできるな・・・。」 と不吉なことを呟いていた。 この人、また青森に来る気だ。 しかも今度は日帰りで。 そしてその時、運転するのは多分私だ。 とりあえず聞こえないふりをしておいた。
宿にチェックインしてから食事にでかける。 なんせ到着したのが21時であるので 宿の晩御飯はすでに終わっている。 幸い、歩いていると良いカンジの寿司屋を見つけたので ここはひとつ、青森の海の幸を堪能することにした。
この店の大将がまたよく喋る人で そして、自画自賛な人だった。 謙遜とか遠慮とかなかった。 店のネタがいかにすごいか 聞いてもいないのにずっと喋ってた。
例えば大きなエビを持ち出して 「こんないいエビは今日は青森で3本しか揚がってないんだよ」 というので私達は 「じゃぁそれ握ってください」 と申し出たにも関わらず 「いやね。車えびじゃこうはいかないんだよ。この身がね?」 などと全然人の話聞いてない。
この店で寿司を食すには まず大将の自慢を滞りなく聞き流し 大将が飽きてきた頃に注文するのが作法らしかった。 笑った。
大将、すんごい自慢げにエビを見せる図。早く食わせろ。
大将、自慢に飽きてようやく寿司を握ってくれた図。でかい。
私がカメラを持ち出し、寿司などをバシバシ撮っていると 大将はさらに調子に乗り出し 非常に質が良いとご自慢の大間マグロのトロをさばき それをわざわざ私の目の前に差し出して ガスバーナーで炙り出すというサビース精神豊かなことをやり始めた。 もう撮ってくれと言わんばかりに。 もちろん私はそれを逃すようなことはせず
「さすが大将分かってるね!」とか 「いいねー!いいねー!もっと炙ってみようか!」 などと大将をさんざん調子に乗せながら激写していたけども それを見ていた横で山さんと奥さんは爆笑していた。 確かに横から見ていたらおかしな様子だったかも。
大将、調子に乗ってカウンターから身を乗り出す図。熱くないのか。
大将、パフォーマンスに飽きてようやく握ってくれた図。うまそー!
ともかく、マシンガントークと共に 珍しいネタやとても美味しい寿司を出してくれたりで 楽しくそしてとてもご満悦な夜なのだった。 大将またくるよ。
その夜は温泉に浸かってから3人仲良く就寝し 次の日は朝から今回メインの水族館に繰り出した。 思っていたよりも大きくてよかった。 ラッコやペンギンなどの餌やりも見ることができたし 東北ではここにしかいないというイルカのショーも見た。 調教師のお姉さんがかわいかった(なに見てるんですか)
ウミガメとにらめっこする山さん。シカトされてたけど。
そしてそのまま仙台への帰路に着きながら 奥入瀬渓流へと向かう。 ここは私が以前から行きたいと思っていた場所だ。 木漏れ日の中を渓流がサラサラと流れる癒しの光景を 喜んで写真に収めた。
今回は車で行ったので 止められる所が限られており 余す所なく見るというのはちょっと無理だった。 あれはどこかに車を置いて 川沿いに歩いて散策するのが一番だと思った。 もし機会があれば次回はぜひそうしたい。 でも多分すごい歩く(10キロくらい)
それから十和田湖畔で遅い昼ごはんを食べて 盛岡で冷麺を食べてから家に帰った。 久しぶりに遠出したし 美味しいものを食べ、綺麗な景色を見て 馬鹿な話をたくさんしたので とてもよい休日だったと思う。
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