文字通り北海道に上陸したのだった。
車で苫小牧からまずは札幌へ向かう。 ススキノの駐車場に車をとめ あてもなくプラプラと札幌市街を徘徊する。
途中、寒くなってきたので地下街に入り 東西南北に縦横無尽に走る 地下通路を端から端まで歩いてみたり ベンチで休憩したり 本屋で立ち読みしたり まるであたかも札幌市民であるかのような 優雅な午後を過ごした。
ちょうど花屋の前を通った時 大きさも値段も手ごろでかわいいブーケがあったので 彼女にプレゼントしようと購入した。 店員さんはブーケを袋に入れようとしたけど 花は花束のまま直接渡すのが素敵だと思い 「袋はいりません」 と申し出たものの やはり花むき出しで持ち歩くのは少し照れくさいのだった。
そしていざ、彼女に花を渡す時も 向こうから歩いてくる彼女から花が見えてはつまらないので 柱の影に隠れて彼女がやってくるのを待っていたら 私に気づいた彼女は まるで他人であるかのように知らん振りした通りすぎたのだった。 確かに柱の影で良い大人がモジモジしてたら気持ち悪いが。
その夜は、そのまま小樽へ行き 彼女と二人でおいしいイタリアンを食べ 夜の小樽運河を散歩し 微妙にアンティークっぽい感じかもしれない雰囲気を 頑張って醸し出しているものの まだちょっとなんか足りないようなホテルで 眠りに付いたのだった。
ネットで見つけたときは とても可愛らしい良い感じのアンティークホテルだと思ったのにな。
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