29年前の今日。 私は生まれた。
その瞬間、 雲の切れ間に太陽が差し込み 飛び散る波間に風が走り 民衆は息を呑んで空を見上げ 私を見た父親はこう言った。
「・・・サル?」(実話)
メールをくれたラブリーユー。 どうもありがとう。 多分、世界中から数え切れないほどのメールが 私に送られたんだろうけど あまりに多すぎてサーバーがパンクしたのかな。 私の元には届かなかったけど 気にしなくていいよ。 君達の気持ちには気づいている。
ところで 私の誕生日を祝うメールが 母親から来たのだけど 内容はこうだった。
送信者:母 本文:29歳おめでとう。20代最後。すぐおじさんになるよ・・・。
祝っているのか。 なにかを警告しているのか。
ともかく 文章の最後の「・・・」に なにか重大な意味があると 私は睨んでいるが 怖くて聞けそうにない。
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