2005年07月21日(木)




昼食は社食でとる。

私の会社の周辺には
食事ができるところなどないし
昼休みに外に食べに出ようとする人はいない。

よって社食は独占市場だ。
なんでもそうだけど
競合がいないと質が低下するんだということを
毎日実感することができる。

本日は、数少ないショボクレメニューの中から
酢豚をチョイス。

ヨウスイさんとコクさんと3人でテーブルにつき
皆、無言で料理を観察。
おもむろにヨウスイさんが

「これ。酢豚?」

と実に素朴な疑問を口にする。

「パっと見、豚さんがいらっしゃらないよね」

この意見は満場一致し
なにやらこのハッキリしない料理を前に
ハッキリしないモヤモヤとした気持ちになる。

では本当に豚さんがいないか確認しましょう。
と、事実をはっきりさせることになった。
そこでまず「酢豚」と命名された料理の具について
カテゴライズを開始。
3人の解析結果の平均値を
小数点以下切捨てで示すと以下の通り。

にんじん×2
たまねぎ×4
ピーマン×3
タケノコ×5
じゃがいも×7
豚×1

「薄々予想してはいたものの悲しい結果となりました。」
とヨウスイさんがしょんぼりした顔で告げた。
ほんとうに悲しいお知らせだ。

「かろうじて豚さんいらっしゃったね」

「でも具の総数のうち豚さんの締める割合は僅か5%ほどだ」

私達はこの解析結果について
割と普通に同情されるような切ない考察を行い

「では以上の結果により、この料理が本来命名されるべき名前は「酢じゃがいも」である
と結論付けるが誰か意義のある人は?」

と、挙手を促したものの
誰も反対するものはおらず
少なくとも我々はこれから「酢じゃがいもを食する」
ということで落ち着いた。

「ではいただきます」

とりあえず自分が食べる料理の正体も確認でき
3人とも割とすっきりした顔で食事を始めた。
普段、ふっと思うようなちょっとした疑問も
こうやってよく観察し考え結論を出せば
意外とすっきりするものだし
新たな発見もあるものだ。

技術者として
これからも些細な疑問も放置せず
問題は常に解決していくよう
心がけていきたいと思う。


でも「酢豚を食べられてない」
という根本問題は全然解決していなかった。

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日記才人