2005年06月09日(木)



「晴れてるから」
という理由が
早退理由としてまかり通るかどうか
真剣に考えてみるそんな昼下がり。


仕事もひと段落ついたところで
昼休みに買っておいた
オレオビッツサンドバニラ味
の袋をバフっと開け
賞味しようとしたその時
社内放送が入った。

「献血は16時まで」

なんですと。
そういえば前回
生まれて初めての献血を試みるも
睡眠不足と食事不足を理由に拒否されたのだった。
これはぜひリベンジをしなくては
男がすたるというもの。
幸い昨夜は酒飲んで1時には寝たし
メシもちゃんと食った。
そして早速向かう献血受付。

受け付け。
問診。
献血。
以上、全ての場所において
「前回初めて献血しようとしたら拒否られた」
という旨を伝えなくてはならないという
羞恥プレイにもめげずに
しっかりと400mlを抜いてきた。

しかし前も思ったけど400mlて結構な量だ。
だってペットボトルくらいじゃないか。
もしなんかの怪我をして
それくらいの血が自分の体から吹き出たら
ワリと普通に死を覚悟するくらいの量ではあるまいか?


でも実際やってみると別段気分が悪くなるわけでもなく
どうということはなかった。
人間って約1割の血を失っても平気なんだね。
これなら次回からもいけそうだ。

記念品も貰い
ジュースもちゅるちゅる飲み
カントリーマァムをもさもさ食べ
てくてくとオフィスに戻った。

特にメリットもないけど
奉仕するって
なんとなくいい行いをした気分になって
ちょっと清々しい気分になるな。
毎回真剣に献血をしている人からすれば
そんなのは程度の低い自己満足だろうけど
そんなもんでいいだろう。うん。
そんなもんでいいから
世の中のみんなが気軽に奉仕できるようになれば
きっともっとマシな世の中になるんじゃないだろうか。
そう思った。

そんな良い気分で
オフィスに戻ってみると
まだ一つも食べていない袋をあけただけの
オレオビッツサンドバニラ味が
残り一個になっていた。

私は甘かった。
世の中、やはりピラニアみたいな奴らばかりだ。



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日記才人