日本には約30万ほどの苗字があるという。
中には「鉱」と書いて「あらがね」と読んだり 「霄」と書いて「おおぞら」と読んだり 読むどころかパソで変換もままならない苗字もある。 ていうかカッコいい。
私の職場にも変わった名前を持つ人がいて 「かっこいいですよねー」という話をしていた。
「rikuの苗字だってあまり見ないじゃない」
と言われたが 私の苗字は珍しいだけで別にカッコよくはない。 パソでもさくさく変換されるし なにより普通に読める。
「私的にはもっとかっちょえー名前が似合うと思いませんか?」
と私のイメージに合う苗字を述べるよう促してみると 間髪いれずに帰ってきた言葉は
「小狸」
なのだった。 オイ。ちょっと待て。 言うに事欠いて狸とはどういう了見だ。
別に私は太っていないし 人を騙したりしないし なによりキン●マもあんなにデカくない。 あと風がない時はブラブラしない。 そんなに自由自在じゃない。
どういうイメージで私を狸と命名したのか 膝を正して問い詰めるも 曖昧な返事しか返ってこないのだった。
ともあれ この一件は、私という人間が 他人に与えるイメージについて 考え直す必要があるかもしれないという 事実を提起することになった。 実に由々しき問題である。
私も28歳であり、 半人前ながらも社会人である。 世間的にも よりクリーン、かつハートフルなイメージを振りまく そんな人間になりたい。 そのためにはどんな努力も惜しまないつもりだ。 しかし、イメージというものは そんなにすぐ変わるものではいということも 私は重々分かっているつもりだ。 コツコツと少しずつ 周囲の信頼を得ていく必要があるだろう。
とりあえず当面の目標は 「小狸」から「大狸」への昇格にして 頑張っていきたいと思う。
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