2005年02月14日(月)


デッドコースターという映画を見たわけ。

簡単にこの映画の主旨を説明すると
ひょんなことから九死に一生を得て自らの幸運を喜ぶが
すでに死のリストに載ってしまっているで
「死」というものに取り憑かれ
有り得ないような事故で結局は死んでしまうという話。

死ぬシーンの描写がかなり生々しくて
みんなエグイ死に方をしていくけど
見ていてあんまり怖くなかったのは
映画の中の「死」も、現実にいつか私にも訪れるであろう死も
概念的で現実味がなく、
そして裏を返せばすでに受け入れているのかもしれない。

モンスターに襲われるとか
高いところから落ちるとか
子供の幽霊が現れるとか
なにかが自分の命を脅かす時、強い恐怖を感じる。
恐怖を感じることで避けようとする。
うまくいけば避けることができる。
でもその恐怖は死そのものに対する恐怖かというと
なんだかそうではない気がするのだ。
だって死は誰にだって避けることができないからだ。
死の原因になるものには恐怖を感じるが
死に対する感情はどちらかというと純粋な「拒絶」に近い。


普通なら考えられないような偶然が重なり
登場人物が次々と順に死んでゆく。
身の回りに起こる全てのことが
自分の命を脅かす可能性を持ち
それらの中に含まれる僅かな「死の予兆」を頼りに
「死」を回避してゆこうとする主人公。
作中では「死」という言葉で表現されてはいるが
それの根ざすところは運命とか死神とかいう概念に近い。

どんなことが死の原因になるのか。
実際にも予兆みたいなものがあるのか。
もしあるとしたら自分はそれに気付くことができるだろうか。

とかホラー映画を見たにしては
ちょっと考えさせらられるものがあった。

ところで
同じチームのシヴァさんから
バレンタインのチョコレートを貰ったのは
なんの予兆だろうか(死?)


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日記才人