美しいものは人の目を奪うというわけ。
映画女優やモデルなんかと 知り合うことのない生活を送る一般人にとって 思わずはっと息を呑んでしまうような 美しい人に会うことはそうそうあることではない。
「美しい」というものが一体どういうものなのか それを定義することはとても難しく 「なぜ美しいと思うか。」とか 「そもそも美しいとはなんぞや」という問いかけには 人は誰だって答えることはできない。 だけど誰にだって 美しいと思えるものがあり、 美しいと思える人があり、 そして誰だってその美しいものを見ていたいと思うのだ。
そう考えると 昨夜、寄ったコンビニの店員さんを まじまじと凝視してしまったのは 責められることではない。
その人は 比喩ではなく、透き通るような肌をし その白い肌に冴えるような ほんのりと赤み掛かった薄い唇は きっと化粧など必要としないだろうと思えた。 すっきりと延びた鼻梁の奥の しんとした水辺のような涼しげな目元に 時折かかる前髪が 彼の美しさを引き立てていて 私は思わず見惚れた。
・・・彼?
いやー。そうなんだよ。 男なんだよ。 最初は女かと思った。 でも声は男だし、体つきも男。 美人だと思う男なんて初めて見たよ。
自分にとってゲイは絶対に有り得ないなと思っていたが 彼ならばいいかも。 とか思う自分に気付き おぉい!ちょっと待て自分! と突っ込みを入れてみたりした初体験の夜(ぽっ)
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