2004年11月01日(月)


映画のチケットを買う時
チケット売り場のお姉さんに向かって
映画の題名を言うのがちょっと照れくさいというわけ。


例えば「半落ち」とか「ブラザーフット」とかは
比較的言いやすい。
普通だ。

でも最近の映画は
「世界の中心で愛を叫ぶ」とか
「いま、会いにいきます」とか
まだ未公開だが「僕の彼女紹介します」とかは
なんだかとても照れくさいのだ。

なので僕は照れ隠しに
売り場のお姉さんをからかってみたりする。
例えば題名を途中で切る。

「世界の中心で愛をさけ。一枚ください」

え。あと一文字なのに。というところで切ってみる。
とても違和感がある。
お姉さんも「え?」というような顔で僕を見て
少しばかり逡巡するがそこはホラ。プロなので。
復唱することで確認を行う。素晴らしい。
ここで、僕と同じように
「世界の中心で愛をさけ。一枚ですね?」と復唱してくれれば
なお素晴らしいのだが、今のところそんなお姉さんはいない。
残念だ。


そんな風にして見た「いま、会いに行きます」は
僕的にはとてもよかった。
「世界の中心で愛を叫ぶ」よりも格段よかった。
竹内結子はとてもキレイで透明感があったし
中村宇童は誠実で優しい男を見事演じていた。
子役は名前を知らないけどかわいくてよかった。
登場人物が少なめだったも僕の好みだ。
とても気に入ったので原作本も買ってきて読んだ。
映画でも泣いたけど、本でも泣いた。

あそこまで心の底から
たった一人を愛し、たった一人から愛されるという
そんな相手を手に入れることができればと思う。
それはとても難しいことだけど。
きっと誰しもが
私にもあんな相手がきっとどこかに。
と思いながら、生きているのだと思う。
だから生きていけるのだと思う。
ああ。見てよかったな。と思う映画だった。


でもチケットを買う時は
「いま、会いに行きま。1枚。」なのだった。



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日記才人